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WordPressブログをActivityPubに対応させる

 このブログはActivityPub対応しています。
 つまり、@pollyanna@diary.ihatovo.comをフォローしてもらえれば、MastodonやMisskeyといった分散型SNSのタイムラインで、このブログが読めます。ブログが! Fediverseに!! つながってる!!!

 ActivityPubプラグイン(必須)、WebFingerプラグイン(Mastodonとつながるなら必須)、Friendsプラグイン(お好みに応じて)をインストールして、いくつか設定するだけなのですが、ちょっと試行錯誤が必要でした。手順をちゃんとまとめていなかったので備忘録として。

1.プロフィール画像をGravatarで設定する
 ダッシュボード→ユーザー→プロフィール→プロフィール写真で、自分のプロフィール画像をGravatarで設定します。
 ActivityPubプラグインでは、各SNSプラットフォームで表示されるプロフィール画像としてGravatarを使っているらしい。ので、これをやらないとデフォルトアイコンになってしまう。

2.ActivityPubプラグイン、WebFingerプラグイン、Friendsプラグインをインストールする
 プラグイン→新規追加で、Matthias Pfefferleさんが作ったActivityPubWebFinger、Alex Kirkさんが作ったFriendsを検索するとサクッと出てきます。

 Friendsプラグインを入れると、自分のブログのFediverseアカウントで、他のFediverseアカウントをフォローして、自分だけのタイムラインを作ることができるよ。リアクション(お気に入り)を返すこともできますが、リプライはできません。できるようになるといいな。

3.各プラグインを有効化する
 します。

 配信するブログコンテンツの内容(タイトルと概要にするのか、コンテンツ全文を配信するのか)等は、ActivityPubプラグインで設定できます。

4.ルートディレクトリに.well-known/webfingerファイルを作る(Mastodonとつながる場合)
 Mastodon等のWebFingerを使うプラットフォームとつながりたい場合は、このステップが必須です。

 ファイルはこんな感じで記述します→参考:If you cannot find yourself with Mastodon client / WebFinger problems – a working hack #188

{
"subject": "jouni@YOURDOMAIN",
"aliases": [
"https://YOURDOMAIN/author/jouni/"
],
"links": [
{
"rel": "self",
"type": "application/activity+json",
"href": "https://YOURDOMAIN/author/jouni/"
},
{
"rel": "http://webfinger.net/rel/profile-page",
"type": "text/html",
"href": "https://YOURDOMAIN/author/jouni/"
}
]
}

 上記「jouni@YOURDOMAIN」は「ブログのオーサ-アカウント名@ブログドメイン名」(このブログであれば「pollyanna@diary.ihatovo.com」とします。
 「”application/activity+json”」の参照先は、「https://YOURDOMAIN/?rest_route=/activitypub/1.0/webfinger&resource=acct:jouni@YOURDOMAIN」を見てコピーすればOK。というか、ぶっちゃけ、このURLで表示される内容をまるっとWebFingerファイルにコピペすればいいです。
 ちなみにこのブログのWebFingerファイルは、https://diary.ihatovo.com/?rest_route=/activitypub/1.0/webfinger&resource=acct:pollyanna@diary.ihatovo.comで見られます。

5.うまく行かない場合は、キャッシュプラグインや.htaccessファイルを確認する
 上記1~4で大丈夫なはずですが、うまく行かない場合は、いったんJetPack等のキャッシュプラグインを止めてみるとか、.htaccessファイルのリダイレクト設定を確認してみるとどうにかなるかも。
 うちのブログの場合、もはや不要になっていたさくらのレンタルサーバ常時SSL化プラグインを停止して、.htaccessファイルの関連する記述を削除し、もう一回ActivityPubプラグインとWebfingerプラグインを入れ直したらうまくいきました。JetPackもその後有効化しましたが、普通に動作しています。

6.ActivityPubプラグインのフォーラムを参考にする
 だいたいの問題はここで解決できるはず。
 Issues · pfefferle/wordpress-activitypub · GitHub
 

このブログをActivityPubで見てくださってる方々へ

マストドン等からリプライしていただくと、そのブログ記事へのコメントとして投稿される仕組みです。
コメントは承認制にしているので、承認後の反映にはなりますが、気楽にリプライしていただいて大丈夫です。
よろしくお願いします!

どんな感じで表示されるかは、記事をずずいと下までスクロールしてみてください。

逆にブログへの表示を希望されない場合はその旨リプライに書いておいていただければ、わたしだけが見られます。

一週間乗り切った

 昨年来の疲れが出たのか、木曜日、だいぶ久しぶりにメニエールのめまい発作を起こしてしまった。
 内耳が水ぶくれを起こすのがメニエールの本態で、あまりに水ぶくれが過ぎて内耳が破れてリンパ液が中耳に漏れると、浸透圧の違うリンパ液が混ざって蝸牛がイカれ、めまい等が起こるしくみ、らしい。
 発作を起こしてしまうと、ただでさえダメージを受けてて再生もできないポンコツ有毛細胞がまたさらにやられてしまうので、極力発作は起こさないように、ヤバそうなときは薬(組織中の水分をガンガン血液に取り込んで排泄するやつ。不味いので有名。慣れるけど)をこまめに飲んで予防しないといけない。わりと長いことうまくコントロールできていたのだが、今回は油断してしまった。反省。

 専門業務型裁量労働制がオフィシャルに適用されるようになったため、今週は、午前出勤・午後在宅というパターンを2回試してみた。これが意外といい感じ。
 とっとと出勤して、めんどくさいけどそこそこ機械的にできる仕事を片づけつつ、出社してるメンバーとコミュニケーションとって気分を上げて、空いてる電車で家に帰って集中してやりたい仕事に取りかかり、必要ならそのまま帰宅時間を気にせず残業ができる。
 しばらくこれでやってこうかな。

 付記試験の合格証書が届いたので、今日、付記申請書を提出してきた(郵送)。登録されたら、名刺も差し替えかしら? かしら? (にこにこ)

ActivityPubアカウントのアイコン表示されない問題

解決したような気がする。

何がどうなのかわからないけど、いったんActivityPub(とついでにFriends)プラグインを停止し、JetPackプラグインを停止して、もう一度ActivityPub→Friends→JetPackの順で有効化してみた。

参考:Author page json not in expected place | WordPress.org

昨日は風が強かった

 朝5時過ぎから、外のあちこちでガタガタ台風みたいな音がしてるなと思っていたら、一日中強風だった。

 ここのところ重いケースが続いて、連日1件1万字くらいの意見書を書いている。気分転換にググったら、卒論の相場は1万字らしい。分野にもよるだろうが、そんなものだったっけ。

 先日の三連休最終日に、ちょっと用事で池袋に行ったら、いけふくろうがあったかそうな格好をしていた。

 100均のそばを通ったら、マネキンが平然と段ボール箱の中に佇んでてびっくり。裏世界ピクニックでありそう。

 池袋は大変な人出で、新型コロナ感染状況と医療の逼迫[1]感染状況「第7波超えの可能性」 東京都医師会、医療逼迫に危機感:時事ドットコムを考えるとなかなか怖い。全国旅行支援も再開したようだし[2]全国旅行支援、当面は継続 コロナ拡大も経済重視 – 東京新聞、政府はもう感染拡大を抑える気はなさそう。

『The Unkept Woman』(Allison Montclair)

 大人になってから友達を作るのは難しい、とはよく聞くが、大人の世界もわりと「友達」にあふれている。ママ友/パパ友/趣味友しかり、facebookしかり(それにしても「友達」「親しい友達」「知り合い」分類の身も蓋もなさよ)。
 定義にこだわらず、なにかしらの形式を満たす「友達」を作るだけなら、大人になってもそれほど難しくなさそうだ。でも、その関係をどう維持するか(しないか)、深めるか(深めないか)は、子供時代と同じくやっぱり難しい。

 『The Unkept Woman』(Allison Montclair)は、グウェン(貴族の未亡人)とアイリス(元?スパイ)のデコボコ美女コンビが繰り広げるミステリシリーズ第4作。邦訳が出ているのは第3作『疑惑の入会者』までだけど、待ちきれなくて読んだ。

 第二次世界大戦直後の荒れ果てたロンドンで、ひょんなことから意気投合し、結婚相談所の共同経営を始めたグウェンとアイリス。いまや読者には無二の親友としか見えない二人の間にも、本作ではついに気持ちの行き違いが起こる。
 迷いながらも手を伸ばすグウェンのひたむきさと、迷いとは無縁のようでいてすべての決断が危うさを秘めているアイリスの脆さと、どちらも美しくて目が離せない。
 本作で「friend(s)」という単語は45回出てきた。前作では6回だったから、やっぱり本作のテーマのひとつは「友達」なんじゃないだろうか。

 心の奥底を(たとえそこから注意深く選び抜いたことだけにせよ)打ち明け合うことができると、いかにも友情感は深まる。その関係をたとえば友達レベル1とすると、そこから互いに「今あなたが必要」と訴え、「わかった」と応じる関係に至るまでには、友達レベル50くらいのだいぶ大きな飛躍が必要だ。このへん、恋も友情もあまり変わりないかもしれない。
 グウェンとアイリスを取り巻く男性たちとの関係も、本作で大きく動いていく。アイリスについていえば、えっ、そっちはレベル1で、そっちがレベル50だったの、みたいな驚きがあった。

 タイトルは最後まで読むとなるほど感。邦訳はどうなるのかな。

デジタルデトックス正月

 仕事だらけの年末を乗り越えて、三が日は本ばっかり読んでいた(ごはんもつくったし洗濯などもした)。

 Twitterをほとんど見なくなって、つぶやきたいことはMastodonでぽつぽつ、という生活をしていると、心が無駄に波立せられなくてよい(さっきうっかり見て、どよんとなってしまった)。

 椎名誠『失踪願望。コロナふらふら格闘編』。

 椎名さん読んだの、ものすごく久しぶりだ。
 小学生のときに「地獄の味噌蔵」を叔父の一人にもらってハマり、高校生になるころにはあまり読まなくなっていたのではないか[1]母方の叔父たちは、親が積極的には勧めないだろう本や漫画をいっぱい教えてくれて大好きだった。今も大好き。。SF作品の方がいいなと思うようになった記憶はある。

 今の子はどうだろうと思ってうちの高校生に聞いたら、「『岳物語』は、小学生のころ、塾のテキストとかテストでこれでもかってくらい出てきた。重松(*重松清)並の登場回数だった」とのこと。そこからさらに別の本に手を伸ばそうとまではならなかったようでちょっと残念。うちの本棚にもいろいろあるのに。

 で、その久々の椎名さんのエッセイ(というか日記文学)なのだが、これがしみじみとよかった。
 よかった、と言っていいのか。
 コロナ感染記は、とにかくアルファ株(と思われる)の症状が激烈で、よくぞ生きて帰ってくださったと思う。やはり感染は、一時的にせよ脳への影響がかなり大きかったようで、症状が一段落した後の「通りゃんせ」のエピソードはわりと背筋が寒くなった。

 何より、渡辺一枝さん(奥様)が完璧に素敵すぎる。

 そもそも魅力的な人だとは思っていた。
 結婚してから保育士の資格をとって保育所を作り、お子さんたちがある程度大きくなったら、40を過ぎた女性ひとりで念願のチベットを馬で駆け巡った人。今も社会運動と文筆活動で現役だ。
 その夫があの椎名さんと来ている。70歳を過ぎてとても元気とはいえ、コロナ感染前から不眠で薬を常用し、酒も(時に嘔吐するほど)よく飲む夫。その彼と「食事しながら一時間から二時間いろんな話を」し、「今のぼくには大切な時間になっている」と言わしめる。
 おそらくご夫婦で思想的には重ならないところも多そうだと推察されるが、何か絶妙にうまく互いに距離をとりつつ、かけがえのないパートナーとして人生を歩んでいる様子がうかがえた。

 わたしにとって「いちえさん」の勝手なイメージは、智恵子にならなかった高村智恵子だ。
 夫と同じ夢を抱きながら、夫が先にどんどんひとりでその夢を叶えていく。にもかかわらず着実に日々の生活を積み重ね、積み重ねたものをすべて背負って引き連れて、ぽんと自分の夢に向かって踏みだし、そうすることで家族ごと次のさまざまな生き方の揺籃となっていく、というような。

 とてもとても憧れるけれども、はたしてわたしはそういうふうになれるのかなあ。
 
 気になってしかたなくて、古書で椎名さんの『そらをみてますないてます』を手に入れて読んだ。
 いや、おい、イスズミ、まじで。
 ああいうことがあっての、その、今? みたいなきもち。

 夫にとってのイスズミがいたとわかったあと、夫があんなふうに劇症コロナで倒れたら、わたしはどうするだろう。どうできるだろう。

References
1 母方の叔父たちは、親が積極的には勧めないだろう本や漫画をいっぱい教えてくれて大好きだった。今も大好き。

マストドンおひとり様インスタンスつくった(5年ぶり2回目)

 以前にも作ってしばらく運用していたものの、メンテがあまりに大変で[1]マストドンのおひとりさまインスタンスを作ってみた

Mastodon v2.4.0にするためにやったこと
、閉じてしまったのだった。

 結城浩さんがHostdonさんに依頼してご自分のインスタンスを建てられたと知り、おおむね問題なく動作しているようだったので、じゃあわたしも! とまねっこしてHostdonさんで作ってみたという次第。

https://pollyanna.social/@pollyanna
 (URLのpollyanna圧が強い)

 東京リージョンのサーバは受付を停止しているとのことで、シンガポールリージョンで作った。
 今のところ、何の問題もなく快適に動いている。

 mstdn.jpからのお引っ越しもスムーズに完了した。
 マストドンには、アカウント引っ越しの際にフォロワーを引き継ぐ機能がある。フォロワーに改めて新アカウントをフォローし直してもらわなくてもよくて、とても便利。フォローは自動では引き継げなくて、前のアカウントからフォローリストをエクスポートして、新アカウントでインポートする必要がある。とはいえ数クリックで済むので楽。
 マストドン引っ越しについては、Fedibird管理人ののえるさんが詳しく書いてくださっているので、そちらをご覧ください[2]のえる: “【Mastodonの引っ越し機能】 🔹自動でできること ▪️フォロワーを新アカウントに引き継ぐ…” – Fedibird

 Twitterはすっかり見なくなってしまったが、あいかわらずイーロン暴風が吹き荒れている様子。

 ・新型コロナに関するデマ情報の規制廃止[3]Twitter、新型コロナのデマ情報規制を撤廃
 ・自分に都合の悪いジャーナリストや言論人のban[4]アメリカのジャーナリストたちと一緒に、Twitterアカウントを凍結された件について、経緯を詳しく書いておく。
 ・他のSNSへのリンク禁止(後に撤回)[5] … Continue reading
 ・自殺に関するツイートや検索をした際に相談窓口へ誘導する機能の停止[6]ツイッター社、ユーザーと自殺防止など支援団体つなぐ機能を削除か:朝日新聞デジタル

 今のところ把握している主立った改悪だけでも、わたしにとってはTwitterを離れるには十分で、実際、マストドン始めFediverseに軸足を移し始めた人も、身の回りにだいぶ増えてきた。
 とはいえ、Twitterユーザの多くが、この騒動を茶化して傍観者を気取りはしても、真剣に心配したり怒ったりはせず、exodus先を探しもしないのを見ていると、友達(人脈)を人質に取った圧政の強力さにため息が出る。
 
 海外では政府機関やジャーナリストたちのFediverse移行の大きな動きが出てきている。これが広がっていくと「.social」ドメインの人気も高まってきそうだが、今のところ、けっこういろんなドメインがまだ空いている。「hatena.social」も空いているなあと思いつつ、それはさすがに株式会社はてなさんに申し訳ないので取らなかった。