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頼まれてもいないのにがんばること

ここ数週間のNHK朝ドラ『虎に翼』は、主人公・寅子にとって試練続きだった。

恩師である穂高先生との正面衝突と和解、恩師の死を乗り越え、仕事に邁進するも、後輩の女性修習生たちからは煙たがられ、離婚調停を担当した不倫妻からはカミソリを向けられる。そして、新潟への異動話をきっかけに、家族とも正面衝突を迫られる事態に。

寅子に向けられた厳しい言葉は数々あるが、聞いていてわたしが一番つらかったのは、猪爪・佐田家を共に支える義姉にして親友である花江ちゃんの「そこまでがんばってなんて頼んでない」だった。
寅子は女性法曹のパイオニアだが、誰も彼女にそうなれとは頼んでいないのである。誰にも頼まれないことをがんばり続けることの苦しさと意義に、ここまで正面から向き合ったドラマがあっただろうか。

少し振り返ってみる。
寅子が法曹を志したとき、母親のはるさんは、地獄を見る覚悟はあるかと問いただしていた。はるさんが言っていた「地獄」がどのようなものか、歩み始めたばかりの少女だった寅子に十分想像できていたはずもない。
寅子の家庭は裕福で、偏見もないから、学び続けること自体は「地獄」というほどではなかったはずだ。しかし、同窓の女性たちのさまざまな立場に触れるにつれ、寅子は少しずつ、自ら背負ったものの重さと意義に気づいていった。
だからこそ、妊娠を機に、敬愛する穂高先生の言葉に心を折られて歩みを止め、涕泣するしかなかったときの寅子の悔しさと不甲斐なさはどれほどのものだっただろうと思う。よねさんに責められるまでもなく、寅子自身が自分をいちばん責めていたはずだ。

敗戦、そして夫と父の死を経て、寅子は再び法曹の道に戻り、男性家長のいない家を懸命に支えている。何も法曹でなくてもよかったという意味では誰も「頼んでない」が、身につけた専門性を生かす意味でも、寅子が自分を取り戻すという意味でも、そして家族の中で誰がそれをできるかという意味でも、「これ以外ない」選択だっただろう。
実際に寅子はきちんと職責を果たし(その果たしている描写をもっと厚くしてほしかったと職業人としては思うが)、家裁メンバーに愛され、寅子に対して厳しかった桂場に「腹立たしいが君は有能だ!そして俺達に…好かれてしまっている!」と言わせるようにすらなった。
しかしその一方で、娘の優未ちゃんをはじめとした家族や、後進の女性たちにも「スンっ」を強いてしまうようにもなってしまった。その相克が爆発したのがこの数週間の『虎に翼』だった。

これほどつらいジレンマがあろうか。
ある。
寅子とは時代も立場も違っても、このつらさは今、自分が自分を保ちながら、家族と社会の最善を望んで生き、働き続ける道を模索するすべての人たちがもっているものだと思う。

わたしたちが生きる世界を変えてきたのはいつも、「頼まれてもいないのにがんばってきた」人たちだ。その孤独を理解し、そこに光を見いだすことができるのは、同じように望まれない道に踏み出し、傷つけ、傷つきながら歩みを止めないわたしたちだ。
それがわたしたちであると言えるように、そして傷つける人をもっとなくせる生き方を生み出せるように、わたしは生きていきたいと思った。

映画『関心領域』の “音”(ネタバレあり)

音の情報量の多さが印象的だった。

何の映像もない長いオープニングに流れる音楽。メインの弦がサイレンのような音をこれでもかと繰り返すのだが、ドップラー効果のようにだんだん低くなりながら、音の大きさは変わらない。遠ざかっているのは何で、遠ざけているのは誰なのか。不協和音のように聞こえるが、しっかりとした美しい和音が際立つ。
対照的に、エンディングに流れる音楽では、無数の叫び声が次第に力を増していく。それこそ耳を塞ぎたくなるほどに。

本編では、常にいろいろな音が後ろに聞こえてくる。汽車が走る音(お察しのとおり、囚人を運んでくる汽車であることが後で示される)、乾いた銃声、ドイツ人ともユダヤ人ともわからない叫び声、あからさまに囚人を虐げる怒声、それに対して囚人が上げる声、そしてヘス一家の末娘である赤ん坊の泣き声。
ここを「最高の環境」と言うヘス夫妻にはこれらの音が一切聞こえないのか、と見ている我々は思わざるを得ない。実際、引っ越してきた彼らの老母は耐えかねたのか、すぐにその家を去った。

我々は、と書いたが、視聴者の中にも聞き流した人は大勢いるだろうと思う。
ろう者向けにはどういう字幕になるのだろう。

インプレッション競争から降りてよかったことと、ちょっと困ったことと、それをどうにかしたこと

 「バズる」功罪についてはもうずっと前からたびたび書いていて、そのうちまとめようとは思うが、特にここ数年、功罪の「罪」の方が大きくなっているように感じられ、わたしはそのフィールドから積極的に降りている。

 X(旧Twitter)はもう2年近く更新せず、自鯖Mastodonと独自ドメインブログとはてなブックマークくらいしか、不特定多数に向けたネット上の発信はしていない。
 そうするようになってよかったことは、何よりも精神的自由だ。
 せせこましいコミュニティ内ルール(運営者が押しつけてくるものも、コミュニティメンバーによる空気や力関係の読み合いによるものも)など知ったことではない。わたしはわたしがつくった居場所でわたしの言いたいことを言うよ、というシンプルな姿勢でいられる。
 誰かの心にそれが届けば、届いたなりの反応は得られるし、それはわたしの身の丈に合ったものだと感じられる範囲のものだ。
 30年近く、なにかしらネットの海に言葉を放流してきて、今がいちばん楽しいと思っている。
 
 一方、ちょっと困ったこともあった。Mastodonでつぶやいたわたしのアイディアや表現をパクって、Mastodon外(Xやnote等)で我が物顔に発信する人の存在だ。
 しばらくは我慢していたのだが、ちょっと堪えかねることがあって、Mastodonで警告をした[1]https://pollyanna.social/@pollyanna/112312322613795976
 誤爆の可能性は極めて低く、心当たりがあるであろう二人にしか届かないように書いたつもりで、どうやらきちんと届いたらしい。警告後、パクりはほぼなくなり、彼女/彼らの投稿を頻繁にチェックしなくてもよくなって、とても気が軽くなった。

 彼女/彼らは、なぜわたしのアイディアや表現をパクってよいと考えたのだろう。
 目立たないところで発信しているわたしの投稿であれば、バレないと思ったのだろうか。念のため、記録していたものを家族にも見てもらったが、これはアウトという反応だった。ネット上の共通の知人であれば、既に気づいている人たちもいるだろう。

 要するに彼女/彼らは、わたしのことをナメていたのだと思う。しかし、言い方はとても悪いのだが、そもそもどうして彼女/彼ら程度の力量でわたしをナメてかかってよいと判断したのか、怒りもあるが、むしろ不思議だった。
 それでしばらくXを観察していると、どうやら彼女/彼らは、思考において自分に不都合な要素から目を逸らす癖、わかりやすい権威に弱い癖があることがわかってきた。わたしの思想信条や主張は、彼女/彼らにとって不都合(不愉快)だろうと思われるものが多いから、たとえ気になっても見下していないと自尊心が傷ついてしまうのかもしれない。そして、インプレッション競争から降りたわたしなどは、わかりやすい権威をアピールしていないことにおいては最たるものだから、彼女/彼らにとってはナメてよい対象になるのだろう。

 しかし、自分にとって不都合な要素と向き合うことから逃げていると、ダメな人や選択肢ばかりをアドホックに選ぶことになり、思考も主張もとっちらかってグダグダになる。当然、まともな人たちからは相手にされなくなる。彼女/彼らも、そこは薄々わかっているので、なんとか自尊心を保ちつつ、発言のバランスを取るアイディアの供給源として、こそこそ便利にわたしをつまみぐいして参照していたのではないだろうか。

 自分にとって不都合な要素からとことん目を逸らし、わかりやすい権威に従って妄言を紡ぐ人々は、彼女/彼らに限らずXには腐るほどいる。そういった人たちの一部にたまたま目をつけられてしまったのだとわかり、こちらの警告も届いたのであれば、これ以上ろくでもない投稿を観察する必要もない。ようやく快適なインターネットライフに戻ることができて、ほんとうによかったと思う。
 

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(ネタバレあり)

ようやく見てきた。

子供のころから妖怪も鬼太郎も大好きで、小学館の妖怪シリーズ(鬼太郎大百科とか妖怪大図解とかのアレ)を読み込み、アニメ鬼太郎(3期)も夢中で見て、夏休みのプールには下駄履きで通い、長じてからは水木しげる漫画大全集ももちろん買ったくらいのファンにもかかわらず、ずいぶん遅くなってしまった。

鬼太郎・目玉のおやじ・猫娘・ねずみ男たちがアニメ6期と同じキャラクターというだけでなく、人間批判を強めた物語の精神がアニメ6期としっかりつながっている。しかしここまでつらい話になっているとは思わなかった。
わたしより先にお友達と見ていた子供に「こんなにつらいなんて、先に言ってよ~」と訴えたら、「そうでしょうそうでしょう、つらかったねえ」と慰められたのだが、同じ思いを母にも味合わせて、じゃなくて共有できたという、してやったりのニヤニヤ顔がなんとも。

以下ネタバレ。

個人的にいちばん熱かったのは、霊毛ちゃんちゃんこ爆誕のシーン。
あのちゃんちゃんこがご先祖様の霊毛でできているというのはみんな知っていることだが、いつ、誰が、どのようにして作ったのか、という詳細は今まで明かされていなかったと思う。
それが本作で明かされた。そしてこれが「ゲゲゲの謎」につながるのだ。

幽霊族たちは、人間の欲に虐げられ、搾取され続けて、もはやまともに生き残っているのは鬼太郎の父(ゲゲ郎)のみ。かろうじて生き残っている鬼太郎の母を助けようと、ゲゲ郎は怨念渦巻く敵の本丸に、相棒・水木と共に乗り込む。絶体絶命のピンチのそのとき、母の胎内で鬼太郎が泣き声を上げるのだ。
その声に呼応して、もはや屍と成り果てていた無数の幽霊族たちが思いを込めた霊毛を放ち、編み上げられたちゃんちゃんこがゲゲ郎を守る。鬼太郎に受け継がれたちゃんちゃんこはこうして生まれたのだ!

なぜ鬼太郎一族に幽霊族たちの思いが託され、彼らがヒーローになったのか。まさしくゲゲゲの謎そのものではないか。

それにしても、横溝正史や江戸川乱歩はもちろん、最近であれば『マイホームヒーロー』など、隔絶されたいわゆる「因習村」を舞台にした作品は数多くあるが、本作ほど救いのないものも珍しい。
時弥くんは最後に少し浮かばれたようだったが、沙代ちゃんは……。あれだけの人を殺した報いといえばそれまでだが、あまりにもつらい最期だった。

以下小ネタ感想。

・本作の水木には腕がある。腕がある水木サン自体は、水木しげるの心象風景として、たとえばコミック『昭和史』などにもときどき登場するから、本作の水木もまた、水木しげるの心象風景という設定なのだろう。しばしば登場する戦争中のエピソードは、水木しげるが繰り返し語ったものとほぼ同じだ。

・水木が、子守のばあさんに妖怪の話をよく聞いていたと語るシーンもあった。のんのんばあという名前こそ出なくても、観客の多くが彼女の顔を思い浮かべただろう。
 ゲゲ郎と水木が墓場で酒を酌み交わしているとき、ふわふわと青い炎の妖怪が彼らのもとに降りてきた。あっ、つるべ火、と思ったとき、水木も「つるべ火……」とつぶやいた。水木はちゃんと「知っている」のである。ここでも少し胸が熱くなった。

・水木とゲゲ郎が出会った当初、水木がゲゲ郎との約束を破ったシーンがあった。人間にだまされたことを知ったゲゲ郎の怒り方が鬼太郎のそれとそっくりで、これは「幽霊電車」か「地獄流し」の刑まったなしなのでは、とヒヤヒヤしながら見ていたが、結局ゲゲ郎は、自分の身代わりに水木を座敷牢に押し込むくらいで済ませてやっていた。やさしい。

・鬼太郎といえば体内電気である。体内で電気を発生させ、それを敵に流して倒すのだ。
 ゲゲ郎が最初に狂骨に飲み込まれたときはなすすべもなく力を奪われてしまい、あれっゲゲ郎は体内電気使えないのかな、と思ったのだが、次に飲み込まれたとき、ゲゲ郎は自らの胸に手を当てて電気を発生させて逃れた。
 鬼太郎の解剖図によれば、鬼太郎の体内にある「発電袋」という器官が体内電気の源なので、父であるゲゲ郎の体内にも同じものがあったのだろう。ゲゲ郎はそれを自分で覚醒させたのだろうか。

・エンディングテーマは、『カランコロンの歌』がモチーフだった。大好きな歌だ。ご存じない方はググってみてください。

・声優さんたち最高でした。関俊彦さんが、少し声を高めに演じていらしたのも、いずれ目玉になる感じがしてよかった。そしてとにかくかっこよかった。さらに、鬼太郎と鬼太郎の母の両方を演じた沢城みゆきさんが素敵でした。

「芸能人」からの迷惑メールコレクション

携帯メールに届く迷惑メールをウォッチするのが好きなのだが、これまででおもしろかったやつをまとめておく。

「智久」から「廉」へ

“智久だけど、このアドレスって廉ので合ってるよな?マネージャーから借りてる携帯は規制がかかっていて、LINEとかのアプリをダウンロードできないから、直接携帯アドレスを入れてメールするしかないんだよ(汗)とにかく早く返事してくれよな!”
“智久だけど、もしかしたら本当に廉じゃないのかな?ごめんなさい(汗)俺の病気やあの件で相談したかったんだけど、関係ない人にメールを送ってたたんて恥ずかしい…忘れてください。”

感想:マネージャーの携帯にはもともとLINEとかのアプリが入っていなかったのかな。仕事で使わないんだろうか。「(汗)」とか使う設定なんだ。

“智久です。間違ってメールしたのに何回もすいません。もしかしたら俺のこと誰なのかわかっちゃったかなと思って…もしよかったら少し話しませんか?せっかくこうして出会えたわけだし♪返事待ってますね。”
“智久です。J事務所を辞めて新しい挑戦をしていく中で、芸能とは関係ない一般の友達がほしいなって思ってた所だったんですよね…よかったら俺と友達になってもらえませんか?よろしくお願いします!”

感想:どんな相手かもわからない人と友達になろうとするなんて、「智久」は勇気があるなあ。文末に区点を忘れないあたりは律儀だと思った。
 なお、最初の2通と後の2通のメアドは、いずれもユーザー名が「califragilistic2」で同じだが、ドメインが違っていた。マネージャーと本人が同じユーザー名を使っているのだろうか。仲良しだな。

「羽生」から「中居さん」へ

“中居さんご無沙汰してます。羽生です。ソチオリンピックの頃からお世話になってるので、今後について中居さんに相談したい事があってメールさせてもらいました。あ、コーチに呼ばれたので一旦戻りますが、どうしてメールなのかも含めて一時間後にもう1通続けて送るから待っててください!”

感想:メアドのユーザー名が「sekaityanpion」で笑ってしまった。World Championじゃないんだ。続きの予告があるのすごい。

“2通目です。実は携帯機種変したんですが、移行に失敗して全部の連絡先が消えちゃったんですよね(汗)それで中居さんのアドレスをうっすら覚えてたから、一か八か手打ちでメールさせてもらいました。中居さんで合ってますよね? 羽生”

感想:ほんとに一時間後に続きが来た。一通目とユーザー名は同じ「sekaityanpion」だが、違うドメインからのメール。「(汗)」の使い方が「智久」と似ている。

“羽生です。返事ないですがもしかして中居さんのアドレスじゃなかったですか?合ってると思ったんですが…まぁでも忙しくて返事できないだけかもしれないし、もう少し待ってみますね。もし間違ってたら申し訳ないですが違うとお返事ください(>_

感想:思考過程を言語化してくれるタイプの「羽生」だが、残念ながらお返事はできない。ところでまた違うドメインからのメールなんだが、「sekaityanpion」はどういう携帯を使っているの。

“羽生です。これだけ返事がないって事は、俺が今メールしてるのは中居さんじゃなかったって事ですか?もしそうだったらほんと申し訳なさすぎるな…本当に違うならちゃんと謝りたいし、謝るにも返事がないとできないから…とにかく1通違うなら違うとお返事いただけませんか?”

感想:返事がなくても謝れるのではと思った。

“羽生です。これは自分の携帯だし、中居さんだったらちゃんともう一度連絡先を聞いて真面目に相談したかったんですが…こんなに返事がないって事はやっぱりあなたは中居さんじゃなかったって事ですよね?ごめんなさい。でも…確信したいからせめて返事だけでも頂けませんか?”

感想:返事がなくても謝れるじゃん! これで「sekaityanpion」からのメールは打ち切りとなった。

「すず」から「環奈ちゃん」へ

“環奈ちゃん、お疲れ様!すずだよ。途中連絡が途切れちゃってごめん。携帯がいきなり壊れちゃって、マネージャーから借りてLINEじゃなくて、メールアドレスの方に連絡をさせて貰ったよ♪次の作品の件で相談の続きに乗って貰ってもいい?”

感想:ユーザー名「suzu_arisu_sisters」からのメール第一弾。マネージャーから借りた携帯で、LINEじゃなくてメールアドレスに連絡するあたりは「智久」を思い出させる。「Alice」じゃなくて「arisu」ってところは、「sekaityanpion」と気が合いそう。

“あれ?環奈ちゃんだよね?共演したネメシスの撮影中に聞いたメールアドレス変更してないでしょ?普段はお互いにLINEを使ってるから、こうやってメールアドレスを直接入力することなんてないから苦戦しちゃったよ!撮影とかで忙しかったらごめん!でもどうしても相談したいことがあるから、5分でもいいから時間貰えない?”

感想:設定の説明が具体的かつ詳細だ。

“広瀬です!まさか…環奈ちゃんじゃない人にメールしちゃいましたか?さっきまでLINEでやり取りしてた時は直ぐに返事貰えてたのに、急に返事貰えなくなったってことは…間違えてメールしたってことなのかなって(汗)もしそうなら本当にすみません!ご迷惑を掛けてしまって(汗)”

感想:「(汗)」きた~~~! 「智久」や「羽生」とおんなじ「(汗)」だ! もしかして同一人物なのでは。あと、「広瀬です!」って言っちゃってる。「すずだよ!」じゃなかったのかい。

“さっき間違いメールをした者です!何?また?って思われちゃいますよね?でもそれを覚悟でまたメールさせて貰っています!ストレートに言わせてください。もしあなたさえ良ければお話したいなって思っています♪こんな出会いって普通ないから余計に話したいなって思ったんです!返事貰えると嬉しいです!”

感想:出会いの形に不用心なのは「智久」の設定で見たから、新しい展開がこなくてちょっとがっかりした。

“先に自分が名乗るべきでしたね!すみません。すずと言います♪現在女優をしていて映画やドラマにも多数出演させて頂いてます。芸能界にいると一般の方と知り合う機会がなくて、色々話せる相手欲しいなって思ってたんです…もし迷惑でなければ私と仲良くしてもらえませんか?これで最後の連絡にしますから。いい返事お待ちしてます。”

感想:もうずっと名乗ってくれたよ! 大丈夫! とはもちろん返事はしなかったが、宣言どおり、これで「suzu_arisu_sisters」からのメールは最後となった。

以後、芸能人を装った発信者からの迷惑メールは来ていない。

文体から察するに、「智久」「羽生」「すず」は同一人物のように思われてしかたがないのだが、この作者は迷惑メール創作業界から足を洗ってしまったのだろうか。それとも、わたしが読者として見限られて、ほかの誰かのところには新作が今も送られ続けているのだろうか。
もしまだご活躍中なら、またわたしにも新作を送ってほしいのだが。

と思っていたら、ここ数日、こんなメールを受け取っている。

“DM送ったんですけど、届きましたか?”
“再度確認したら送信出来てないみたいです。一度こっちに連絡貰えませんか?”
“連絡来ないままですけど…今日中に決めておきたい事もあるので至急お願いします。”

「貰う」「事」といった漢字や「…」の使い方、文末の句点がどこか懐かしい。
もしこのメールの送信者が「智久」か「羽生」か「すず」の人なら、明日のメールでは何かおもしろい展開を見せてくれるといいな。明日11時のメールを楽しみにしている(毎日11時台にメールをくれているので)。

インフルエンザワクチン接種完了

子供とわたし共に。

新型コロナ・季節性インフルエンザ・RSウイルス リアルタイム流行・疫学情報
コロナは落ち着いてきたようだけど、あいかわらずインフルエンザが大流行なので打ててよかった。

さあて今シーズンのワクチンは
2023年度インフルエンザHAワクチン製造株のお知らせ | 全国ワクチン株式会社
A型株 A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
    A/ダーウィン/9/2021(SAN-010) (H3N2)

B型株 B/プーケット/3073/2013 (山形系統) 
    B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26) (ビクトリア系統)
で、A/H1Nがアップデートされてるっぽい。

インフルエンザウイルス分離・検出報告数 2023/24シーズン(随時更新)(2023年10月12日現在)
流行ってるのは今んとこA/H1 pdm09とA/H3が圧倒的な感じ?

5回目ワクチン

昨日の夜から腕が痛くなり始めて、22時くらいはまだ36.9℃。23時半に37.3℃。今朝6時半に起きたときは37.6℃。
もしかすると寝ていた夜中にもっと上がってたかもしれないけど、5回受けた新型コロナワクチンの中で、記録上はいちばん発熱の程度が低かったということになる(今までは38℃を必ず超えていた)。

*19:12追記
夜になっても37.0℃。今回は熱の下がり方が遅い。午前中、所用で氷雨の中歩き回っていたからかもしれないが。

018サポート認定申請してみた

ワクチン関連の事務手続やった勢いで、超絶めんどくさいとの噂を聞いていた018サポートの認定申請手続も終えた。

018サポート – 東京都公式ホームページ

用意した必要書類(子供が親と同居していて特別な事情がない、対象者区分A27-1の場合)
・認定請求者(わたし)の本人確認書類:マイナンバーカード
・振込口座を確認できる書類:Web通帳スクショ
・家族関係確認書類:医療証の写真

本人確認書類はマイナンバーカード以外も使えるが、スマホ読み取りで一瞬で本人確認が済む利便性のため、マイナンバーカードで。ちなみにわたしはわりとマイナンバーカード使ってる方だと思う。

振込口座は子供の口座にした。もう17歳だし、自分で自分の育ちをサポートしてくれ。

家族関係確認書類はほかに保険証や住民票が使える。
子供は夫の扶養なので、認定請求者であるわたしと家族関係にあることを証明する書類として保険証が使えない。たまたま医療証にはわたしの名前が入ってたのでこれにした。住民票取るお金もいらないし。保護者名は実務者の名前にしとくに限る。

これだけ用意してしまえば手続はスマホでぽちぽちするだけなので、噂ほどめんどくさくはなかった。書類の準備も含めて20分もかからなかったんじゃないかな。