月別アーカイブ: 2023年3月

WBC

野球は残念ながら、キックベース以外のプレイ経験はなくて、子供のころ、熱烈なカープファンだった父親がテレビ中継を見てる横で、(ふーん)(ほかに見たい番組あるんだけど)(まあ見てておもしろくないこともないけども)(っんだよ、また延長でこの後の番組みれないの)みたいに思いつつ眺めてたり、かつての後楽園球場に連れてかれて紙吹雪を撒かされてた程度。
夏休みはアニメ『タッチ』の再放送も見てたかな。

その後はじめて死ぬほど好きになってずっと好きだった人が強火のスワローズファンだったのは知ってたけど、そこまで熱心にプロ野球見続けるほどではなく。高校野球とか、たまに話題になる試合をチラ見してたくらい。

だが、さすがに今回のWBCは最初から最後までがっつり見てしまった。

「ぼくのかんがえたさいきょうのチームジャパン」でしょこれはちょっと見たいぞ→当たるチーム全部すごいしすごい紳士だしその人たちがみんなここまで真剣に楽しそうにプレーするんだすごい→しかし日本のこんな俺TUEEE快進撃続くはずない→立ちはだかる強豪チーム→ドラマ→ドラマに次ぐドラマ→まじかよすげーもん見せてもらってしまった

という感じの素人が、なんでここまで惹かれてしまったのかと振り返ると、「新時代来たな」というワクワク感に尽きる。
いまいち乗れなかった昔の(日本の)プロ野球の雰囲気や、ド根性上下関係のような苦手要素がなかった。
え、なんでなんで、と、つい気になって、吉井理人コーチの『最強のコーチは、教えない。』を買って読んでしまった。これはもっと早く読みたかった。

世の中があまりに世知辛くて(そうじゃなかった時代なんてないが)、PCから目を上げたときに見える範囲のことしか考えられなくなっていたときに、自分の夢と、自分につながる人たちの夢とを叶えていく生き方がほんとにあるんだ、みたいなところに、ふっと心が浮かんだような体験をさせてもらった。

これだけ子供が少なくなって、子供に向けられる目も冷たくなっている国で、子供たちに心を寄せる言葉が、選手たちから溢れるほど寄せられたことも嬉しかった。

自分でもびっくりするほど今回のWBCでは心を動かされたので、とりあえず走り書きで書き留めておく。

ここのところ

Hostdonさん(Mastodonのホスティングサービス)を使って立てた自分のMastodonサーバが安定して動いてくれていたので、そっちでばかりつぶやいていた。

が。

今日は昼からずっとSSL接続エラーで使えず。ちょっと困った。

とはいえ、このブログもMastodonユーザの皆さんとはつながっているし、Fedibirdアカウントもあるので、「今この瞬間になんかしゃべりたい」「お友達がなんて言ってるか聞きたい」欲を満たすのに、特に不便はない。

居場所をいくつかつくっとくの大事。

Bluesky(クローズドβ)

参戦しました(ちょっと(だいぶ)前に)。Invite codeはWhyさんにおねだりして頂戴しました。しかもつながってくださってありがとう。

@pollyanna.bsky.social

今のところ英語ユーザが多そうなので英語でぽつぽつとしゃべってますが、日本語ユーザのつながりも増えてきて楽しい。
テクノロジー系の方がやはり多いかな。でも、猫ちゃん画像を流してくれる方もいて、さすがどこでもネコチャン様の需要は高いのだと思い知った。

カスタムドメイン設定できるそうなので[1]Blueskyのハンドル名にカスタムドメインを設定する方法 / How to use a custom domain name on Bluesky|西野誠🚀Oh my teeth|note、余裕ができたらちょっと試してみたい。

MastodonやMisskeyといったActivityPubプロトコールを使ったSNSは、どのソフトウェアを使ったサーバにアカウントがあっても、別のサーバとつながれる(Fediverse)という利点がある。
一方、BlueskyはAT Protocolという通信プロトコールを使っていて、Fediverseアカウントとは残念ながらつながれない。ただし、AT protocolを使っているサービスどうしであれば普通にやりとりができる上に、アカウントのアイデンティティ(コンテンツ、フォロワー、ID)を保ったまま、サービスを移動することが可能といった利点がある[2]AT Protocol (BlueSky Social)仕様解説 ~ W3C DID仕様を添えて ~ – Qiita。コンテンツを保てるというのがいい。

AT Protocol、これからどれくらい流行るかな。

佐々木望『声優、東大に行く』

 言わずと知れた大人気声優の佐々木望さん。が、お仕事を続けながら東大に入学し、法学部を卒業されたという(しかも成績優秀者の表彰も受けて[1]東大Days公開記念! 佐々木望 Specialインタビュー第1回|佐々木望の東大Days〜声優・佐々木望が東京大学で学んだ日々〜)。
 その合格体験記なんて絶対気になるでしょ! 

 何はさておき多方面に溢れ出る好奇心と、それを追い続ける体力(知的体力も含めて)がすごい。それさえあれば、勉強術なんてどうとでもチューニングできるという、本当に典型的な東大生でいらっしゃった。
 
 受験のことだけでいえば、もともと英語がとてもよくできるから英語の勉強には時間をかけずに済み、数学もお好きだったらしい。これは強い。
 その他の科目は、過去問から逆算しつつ、教科書と参考書で基礎をしっかり学んでいき、予備校の短期講習も活用し、模試を受けまくって実戦演習を積む、という正攻法中の正攻法。なんだけど、わかっていてもこれを一人でやり遂げるのが難しいんだよなー。
 何をすべきで何をすべきでないかの判断や修正が客観的にできるのは、経験を積んだ社会人ならではの見通しがあってこそという面もあるだろうけど、とにかく学ぶことが好きで楽しくてしかたないから、勝手にどんどん学んでしまうというのが最強だと思った。

 「勉強スタイルは『自主・自由』」
 「いつも気持ちよく勉強できるように、適宜、自分を甘やかしてあげることが大切」
 などなど、ぶんぶんうなずきたくなるフレーズがたくさん。
 科目ごとの具体的な勉強法もおもしろいので、社会人学生や資格取得を目指す方はぜひ。

 とはいえ、本書の最大の魅力は、社会的には完成されている(と他人からはみなされる)大人が、なお新たな知識や経験を追い求めて自己の人格形成に挑む、そのプロセス自体を楽しむ、という佐々木さんご自身の姿だ。入学後の章「東大法学部で学んだこと 知識と経験が結晶化する」は必読。