読んだものとか見たものとか」カテゴリーアーカイブ

最近買った漫画とか

 講談社のコミックス新刊をいくつか。

・ハコヅメ 16巻
・紛争でしたら八田まで 5巻
・スキップとローファー 5巻

 ハコヅメは今、めちゃくちゃつらい別章・アンボックスがモーニング本誌で連載中。
 16巻後半は、そのアンボックスの序章のような展開になっていく。「最後の昼餐」のラストシーンが、まんま最後の晩餐の構図なの、今読むとあまりの暗示の重さに胸がつぶれそう。
 ずっといろんな暗示や伏線がそこここに提示されてきてるけど、泰三子先生はいったいどれだけ周到にストーリーを組み上げているんだろうか。

 八田5巻は去年の大統領選でもホットだったアメリカ合衆国編。もともとマイノリティへの目線が非常にきめ細かい漫画だけど(そういうストーリーだけど)、アンティファ等の直近のヤバい話題もバンバン取り上げてて目が離せない。

 スキップとローファーは好きすぎて前も感想ブログを書いてた。
『スキップとローファー』が好き、という話 – 科学と生活のイーハトーヴ
 5巻は、みつみとまこと、それぞれの恋模様にキュンキュンしてしまう。はー、もう、みんなかわいい……。
 「みんな いつ自分が当事者だって気づいたのかな? 自分が オシャレして恋する年ごろだって いつの間に受け入れてたのかな」っていうみつみの気持ちがわかりすぎた。
 昨日発売のアフタヌーン本誌では、ミカちゃんが! ついに! という展開なのでますます楽しみ。

劇団銅鑼『チムドンドン〜夜の学校のはなし〜』

劇団銅鑼 :: チムドンドン〜夜の学校のはなし〜

 長年の友人であるところの山谷典子作の舞台。
 ちょっとだけ、シナリオ協力というか科学監修というか、そんなようなことをさせてもらいました。

 沖縄の自主夜間中学「レナード」を舞台に、夜間中等部に通うおじいやおばあたち、昼間部のフリースクールに通う少年少女たち、そして彼らと共に暮らし、学び、成長していく教師たちの群像劇を、笑いとドキドキと涙と共に描く舞台。
 実在する珊瑚舎スコーレがモデルです。

 このひたすら苦しく光の見えない世界で、人はなぜ生きようとするのか、なぜ生きながら学ぶことを求めるのか。誰と共にそうしたいと願うのか、この世界をどうしていきたいと思うのか。
 あまりに今の世界が残酷でつらくて、もう自分の目の前で世界を閉じてしまおうと何度思ったかしれないけれど、それよりもっと残酷でつらいことと向き合ってきたのにそうしていない人たちがいる。年齢や境遇にかかわらず。
 ずっと小さな部屋の中に閉じこもって、頭ばかり肥大していた私の頭をつかんで、光の差す窓へと向け替えてくれるような、そんな舞台でした。

 ありがとうございました。

今週のジャンプ

・呪術、1話でジェットコースターみたいに情緒を揺さぶってくるのやめて(やめないで)
・逃げ若、時行の「たのしい!!」がすっごくよかった。おもしろくなってきた。
・人工石化装置まじか。めっちゃ熱い。熱い地獄。
・いつかこの日が来ると思っていたよ、高校生家族。
・アンデララストシーン、風子ちゃんがめっちゃ美女なんですが。
・クーロンズ(略称どうなったんだっけ)、新キャラがどうしてもエレンに見える。
・相変わらずロボコは絶妙にポリティカリーコレクトだ。
・ダブリード増殖ニコ、反則的にかわいいな。血小板ちゃんぽさ。
・と思ったらウニ助もかわいかった。

雨の日曜日

 お出かけ前に録画ワートリ。
 声を抑えめにしてたのか、開幕の長ゼリフ石田さんちょっと緊張してたように聞こえたけど、明るく不敵な感じがよかった。
 生駒隊楽しそう。待望のナスカレーはナイスナスカレーだった。あと隠岐さん原作2割増しくらいモテそう。千佳ちゃんとの対決楽しみ。
 マップに転送されるとき空に描かれる陣みたいなやつ(18巻冒頭の絵)がシュンシュン動いてかっこよかった。

 SQの最新話をやたら読み返してるので、つい遠征選抜試験の品定めキーワードが思い浮かんでしまう。2周目見てたら子供が起きてきて、「ゾエさんはまるいね」と言い出したので笑った。

2021/03/19

 なんとか一週間。
 誠実に務めようの一心でがんばった。

 夜はピザ。
 ずっと見たかったスタンピードをネトフリで。
 子供は公開時にONE PIECE好きの友達と、後楽園のコラボイベント(脱出ゲーム)で遊んだりしてたこともあり、わりと内容をよく知っていた。
 「ノックアップストリームはロマンだよね!」
 それな。
 
 ONE PIECEオールスター大集合みたいでとても楽しかった。
 ロジャーを超えたい小物の戦争屋が起こした大事件、というのもなかなかメタでいいテーマ。
 麦わらの一味の中ではロビンの次に好きなウソップがとてもいい役まわりで嬉しい。
 バレットの造型がとてもディズニーのボス敵っぽい(ファンタジア禿山の一夜とかモアナとか)なと思っていたら、最後は拳と拳のジャンプ的決着なのもよかった。

 大好きなバルトロメオたちもちゃんと出てくれていた。キャベンディッシュについては、石田さんのことが好きすぎて「キャ」くらいでもう超照れてしまうのでこのくらいで。

菊池寛『第二の接吻』

 青空文庫で公開されていたので読んだ。

菊池寛 第二の接吻

 さすが菊池寛のメロドラマはよくできていて[1]真珠夫人』とか。、ぐいぐい読ませられてしまう。ちょっと『虞美人草』の藤尾を思い出させるような悪役令嬢・京子がとてもいい。


「ね、それを誓って下さい。誓う代りに、もう一度接吻してくれない? ギブ・ミー・ザ・セカンド・キス! 第二の接吻をして下さいよ。」


 昔の小説でよくある唐突な英語ってわりと性癖に刺さる。ストレイ・シープみたいなやつね。

 終板の怒濤の展開も楽しい。
 主人公の村川は京子の奸計にハマり、恋人の倭文子(しずこ)をめぐって、チャラい上司の宮田と夜の海岸で対決することに。
 場所が場所だけに当然の帰結として、村川は宮田ともども海に落ちてしまう。
 しかし水泳で鍛えた(という設定が突然出てくる)村川は陸に上がってくることができたのだが、宮田は行方不明に。
 え、どうすんのどうすんの、とハラハラしている読者を置き去りに、村川と倭文子はしれっと別荘に戻ってきて、愛を確かめ合う方に夢中になってしまうのだ。さんざん接吻を交わしたあと、


「宮田君が、死んでいなければいいがなあ。」
 村川は、心からそうつぶやいた。
「ほんとうですわねぇ。」
 だが、今まで二人とも気がつかなかった波の音が、閉めきったドアの隙間から、二人の幸福を脅かすようにきこえて来た。
「ああ宮田さん、どうぞどうぞ、生きていて下さいませ!」
 初めて恋愛の歓喜を味わい、恋愛によって生の楽しみを知った倭文子は、低く祈るようにつぶやいた。

 そう思うのであればとっとと警察に行くなり捜索隊を出すなりしましょうよ、と思うのだが、そんなことをする二人ではない。死んでいなければいいがなあ、ほんとうですわねぇ、じゃないよまったく。

 宮田君……。結局彼の生死は最後までわからないのである。
 

References
1 真珠夫人』とか。

2021/03/06 その1

途中でちょっと飽きて放置してたジョジョ3部再開。

・「もしかしてオラオラですかーッ!?」好き。
・せっかく生きてたと思ったアヴドゥルがまた死んでしまった。イギーも。
・こ、これが「あ…ありのまま今起こったことを話すぜ」のオリジナル……。ものすごく感動した。
・いろんな「確実なこと」の例え方があるなあ。
・花京院も死んでしまった。どんどん死ぬ。おのれDIO様。
・DIO様のスタンドの正体なるほど。なーるほどザ・ワールド。
・「時が止まっているのに5秒と考えるのはおかしいが」とかセルフツッコミ入れるのかわいいな。
・「なじむ 実に! なじむぞ」確認。
・「どんな気分だ? DIO…… 動けねえのに背後から」云々確認。
・かっこいい。
・荒木先生のあとがきと、花京院の子供のころの思いが重なって切ない。
・完。いいものを読んだ。

2021/03/04 ②

今日はジャンプ関連あれこれの発売日。というわけで買ったものリスト。

・ジャンプSQ4月号

・ONE PIECE 98巻

・チェンソーマン 11巻

・呪術廻戦 15巻

・破壊神マグちゃん 3巻

SQのお目当てはワールドトリガー(と、あと怪物事変とか第9砂漠とかモリア-ティとかるろ剣とか)。

今月のワートリは、徹頭徹尾、ワ民による濃いワ語りに満ちあふれていて、圧倒的情報量だった。これだけあれば、あと一ヶ月でも二ヶ月でもじっくり読み返して次回を待てそう。

ワートリといえばアニメの新キャストも公表された。王子先輩は石田彰さん。ずっと石田さんの声で読んでいたのでとてもうれしい。生駒さんは小西克幸さんで、こちらもほぼ予想どおり(小西さんかな、小野坂さんかな、と思っていた)で、やったねナスカレー! という感じ。生駒旋空早く見たいですね。

ワートリ舞台化も発表されて嬉しいけど、葦原先生にはくれぐれもご無理のないようにと願う。葦原先生の健康が第一。