• 2021/06/24

     ワクチンの供給が滞りつつあるという話がちらほら。[1]ワクチン、医療機関に在庫? 厚労相、偏在の可能性指摘 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル[2]政府 職域接種 申請受け付け一時休止 自治体接種を円滑に | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース

     比較的効果が高くなく、血栓等の重めの副作用の懸念もあるアストラゼネカ製のワクチンの使用も検討され始めた。[3]アストラゼネカ製ワクチン、公費接種へ 60歳以上対象 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

     なし崩しに交差接種も可能とされたりするとイヤなので、やっぱり打てるものなら早めに打ちたいと考え直して、区の個別接種施設の状況を調べたところ、そこそこ空きがある様子。空きがあるなら、優先されるべき方を押しのけることにもならないかと判断して、そのうちの1つの施設で、7月後半に1回目、8月半ばに2回目を予約した[4]メニエールを見てもらってるかかりつけ(勤務先近く)はワクチン接種をやっていない。
     集団接種会場はほぼ埋まっていて、空いているところも8月半ば、とかそんな感じ。ネットで予約が取りやすく、アクセスも楽な集団接種会場の方が人気なのかも。

     今日の昼はアジフライと、小松菜とちくわの煮浸し。
     夜は『亡命ロシア料理』から「帰れ、鶏肉へ!」、とレタスのサラダと、パン。

     『亡命ロシア料理』めちゃくちゃおもしろい。

    「帰れ、鶏肉へ!」帰れぬ祖国 「亡命ロシア料理」異文化の隠し味 | 毎日新聞

     

  • 立花隆さんのこと

     4月30日に立花隆さんが亡くなった。立花さんは、わたしにとって大切な恩師である。

     最初の(書籍をとおしての)出会いは高校生のころ。利根川進先生へのインタビューをまとめた『精神と物質』である。分子生物学のおもしろさに初めて触れたのがこの本だった。
     東大教養学部(駒場)の学生になり、応用倫理学の講義「人間の現在」[1]元ゼミ生が語る、立花隆の「伝説の東大講義」をいま読み直す意味( 緑 慎也) | 現代新書 | … Continue readingで初めて、本物の立花さんと出会った。価値観と好奇心を根底から揺さぶられる経験に衝撃を受け、さらに『調べて書く』と題した立花ゼミにも参加した。

     写真は、立花ゼミの企画を書籍にしたもので、わたしが取材してまとめた文章も収録されている[2]既に絶版になっているが、新潮社からも刊行された。
    。その文章は、後に、立花さんの推薦で、駒場の優秀論文集にも収録された。完成稿とするまでに、立花さんに直接赤を入れていただいた原稿は、今でもわたしの宝物である。
     
     立花さんの事務所(通称「猫ビル」)で、資料収集等のアルバイトをした夏のことは一生忘れないだろう。暇さえあれば猫ビルの膨大な蔵書に読みふける毎日で、優秀な働き手とはとても言えなかったはずだが、それでも、立花さんは柔和な目でにこにこしながら、わたしを適当に放牧してくれていた。
     若者が嫌いだとは言いつつも、若者と語り合い、若者を育てることに積極的な人だった。
     わたしのように育ててもらった学生はたくさんいるはずである。

     あのころ、自分が書いたものを立花さんに認めてもらったことが嬉しくて、物を書く道に進もうかとかなり悩み、その後も悩み続けた。なんなら今でも悩んでいる。
     学生のころは、自分には何もない、自分はからっぽなのだ、何も専門がなければ早晩書くことがなくなってしまうのではないか、という不安に常にさいなまれていた。青年期特有の自己評価の低さが空回りしていたのだと思う。
     そして、たとえば宮沢賢治のように、たとえば北杜夫のように、理系のバックグラウンドのある物書きになりたくて、理学部に進んだ。
     そのまま理系のキャリアをなんとかつないで生きているが、その選択がよかったのか悪かったのかはわからない。

     卒業後、ゼミの同窓会でお目に掛かったとき、立花さんは「あなたは物を書く道に進むと思っていた。あれだけ力があるのだから」と言ってくれた。そのとき、照れ笑いしながらモゴモゴとごまかすことしかできなかった自分を、今でもふがいなく思う。

     研究者としてのトレーニングを積み、曲がりなりにも成長していくにつれて、立花さんの書くものとは意見を異にすることも次第に増えてきた。
     また、立花さんがかなりバッシングを受けていた時期には、「立花ゼミの経験はあまり口にしない方がいいよ」とわたしに忠告する友人まで出てきた。
     しかし、そんなことはどうでもいいと言い切れるほど、わたしは立花さんに大切なことの数々を教えてもらった。立花さんに教えられた、人類が築き上げてきた知的な営みの大きさ、深さ、おもしろさ、そしてそれらとの向き合い方は、今でもわたしの根幹をなしている。
     だから、これからも、立花さんはわたしの恩師であると言い続けようと思う。

     「先生」と呼ばれることを好んでいた記憶はないので、立花先生とは呼ばない。
     立花さん、わたしの心に決して消えない知的好奇心の火を灯してくれて、ありがとうございました。
     自信を失いかけたとき、寄り縋る杖となるような言葉を残してくれて、ありがとうございました。
     どうぞゆっくりとお休みください。

    References
    1元ゼミ生が語る、立花隆の「伝説の東大講義」をいま読み直す意味( 緑 慎也) | 現代新書 | 講談社(1/4)
    応用倫理学の単位はその前に取っていたため、本来なら履修できないはずのところ、正式に(?)もぐらせてくださいと直訴する書面を書いた記憶がある。
    2既に絶版になっているが、新潮社からも刊行された。
  • 2021/06/22

     抱えてる仕事量に余裕があると、滞貨がないからモチベーションも上がって、さらに注意力も処理スピードも上がる。いいことしかないな。あとまわしの魔女[1]あとまわしの魔女 (あとまわしのまじょ)とは【ピクシブ百科事典】がつけいる隙がない。

     仕事がめちゃくちゃ忙しかったころは、食事のことに頭を使うのがしんどい気がして、平日はOISIXのミールキットのお世話になっていた。
     でも、決められた材料で決められたものをずっと作っていると、地味に「やらされ感」が蓄積していって、それがつらい。
     ちょっとしんどくても、自分でそのとき食べたいものを食べたいように作って食べると、気分も体調もアガる。気がする。
     どっちにしても気持ちの問題なのだけど、だったら、というかだからこそ、快適な方を選んで生きていきたい。

     今日はスペアリブの角煮風(オールスパイスをほんの少し)、レタスとしらすのサラダ。ごはんは青森の「青天の霹靂」を張り込みました。

  • 夏至

    在宅仕事終わって7時半過ぎ。ジャンプ買いに外に出てもまだうっすら明るい。

    ・逃げ若、逃げの本領発揮ではすはすしてるのかわいい。
    ・ドクスト快調に話が進んで目が離せない。
    ・読切「すりーぴんぐ&ギャング」、SPY&FAMILYとかよつばと!とか好きな人は(つまりわたしは)大好物なやつだ。
    ・ウィッチウォッチ泣いた。ニコちゃんの「〜のよ」って語尾好き。
    ・ロボコ、ストーリー展開がうますぎる。毎度感心する。
    ・アメノフルその手が! テンポよくていい。
    ・風子かっこいい。アンディの懐あったかそう。
    ・マグちゃんの麦わら帽子ちょうかわいいな。

  • まかせろ

     朝、登校しようとしていた子供が廊下でヒッと悲鳴を上げたので、何事かと思ったら、そこそこの大きさの蛾がいた。
     はいはい任せてね、と捕まえて処分したところ、「鮮やかですね。手口が」と褒められた。
     手口て何。

     前はよく見かけたヤモリが、最近いなくなってしまって寂しい。
     そのせいか、最近いろんな蛾をよく見かける気がする。

  • 薄い本

    ゲットした。

    私は4月の4DXに続いて2回目。子供は初。

    子供がめちゃくちゃおもしろかったと言っていてよかった。

  • 新型コロナワクチン接種券が届いた

     今日は在宅。

     昼に郵便受けをのぞいたら、新型コロナワクチンの接種券が届いていた。
     これでいつでも受けられるわけだが、わたしより先に受けるべき方がたくさんいらっしゃると思うので、予約にトライするのは、自治体の集団接種会場の優先枠受付が終わった後(6月28日以降)にする予定。

     東京の感染状況はあまりよろしくなくて、ここ3日間は前週の同じ曜日を上回る新規陽性確認数が発表されている。
     実効再生産数もじわじわ上がってきていて、今日は0.97[1]新型コロナウイルス 国内感染の状況
     政府分科会の尾身先生によると「分科会はこれまで、再拡大の予兆を捉えて対策を打つための指標として、若い世代での感染の立ち上がりと夜間の繁華街での人出の増加というポイントを挙げているが、東京ではすでにこの2つが当てはまる状況だ」とのこと[2]尾身会長 東京都の宣言解除「悩ましく複雑な判断だった」 | 新型コロナウイルス | NHKニュース
     この段階で緊急事態宣言を解除して[3]政府、9都道府県の緊急事態宣言解除を決定 | 毎日新聞、大規模イベントの観客数上限を1万人にするという[4]科学的根拠ない観客上限1万人、東京五輪への「地ならし」|【西日本新聞me】

     十分に感染者数が減りきらず、むしろ増え始めたタイミングで宣言解除→すぐ感染者数急増、というのを何回繰り返すのだろう。

     ワクチン接種回数は1日あたり90万人程度にまで増えていて、65歳以上の高齢者で1回目の接種を終えた人の割合も41.07%と増えてきていることは喜ばしい[5]日本国内のワクチン接種状況 副反応の情報 新型コロナウイルス|NHK特設サイト
     しかし、たとえ1日100万回ペースで接種が進んだとしても、まだまだ集団免疫が得られるにはほど遠い状況で、東京で夏季オリンピックが開催されることになりそうだ。
     海外からの入国者の位置情報も十分に把握できていないようで[6]【独自】入国者の位置情報、1日4000人「応答なし」…水際対策で行動管理強化へ : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン、これから入国者数が増えてきた後が心配。もちろん、日本国内で感染した人が、自国に持ち帰ってしまうことも心配。

     そしてついに今日、専門家の先生方から、オリンピック開催に伴う感染拡大リスクに関する提言が提出された[7]2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に伴う新型コロナウイルス感染拡大リスクに関する提言
     開催が止められないなら、せめて無観客で行えないものかと思うが、政権は有観客にこだわっているとのことなので、はたしてどうなるか。
     菅首相は「俺は勝負したんだ」と側近の議員たちに繰り返し語っているそうだが[8]首相「俺は勝負したんだ」 宣言解除、五輪へのシナリオ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル、その勝負に賭けられたのは市民、そして五輪参加国の国民の健康と命ではないのか。

  • 事例メモ

     医薬バイオの特許出願はほぼほぼ実施例が必須なんだけど、ちょっとニッチな分野で、予言的実施例のみでもイケる(実施可能要件やサポート要件を満たしていると判断される)事例をいくつか見つけた。おぼえとこ。

     確かにこれは、どっちかというと機械の発明に近いもんなあ。構造・機能・作用等がしっかり書かれてて、作れて使用できることが理解されればいい。進歩性が問題になって、顕著な効果を主張しなくてはいけなくなったときがちょっと困るかもだけど、後出し実験成績証明書で説明できれば、まあ。

  • 映え(ばえ)カメラ

     在宅ウェブ会議用に、マイク内蔵フルHDウェブカメラを買った。

     マイクなしウェブカメラとヘッドセットのシステムでやってきたけど、家に誰もいなくてセキュリティ上問題ないときは、ヘッドセットじゃない方がラクなので(PC用スピーカーは既にある)。

     今日の会議で新しいウェブカメラをデビューさせてみたところ、トラブルなく使えてよかった。
     問題は画質。
     悪いのではなく、良すぎ、というか盛りすぎ……? の感がある。
     プリクラで盛ったような美肌エフェクトと唇発色増強エフェクトがなかなかの強度で施される。えっ、なにこれすごい。恥ずかしい。

     こ、こいつァ……と思いつつ、もう始まってしまった会議であたふたするのもさらに恥ずかしいので、何食わぬ顔で打ち合わせを終えたけど、さてさて、これからどうしようかな。

  • ワクチン供給に関する政府発表の経緯メモ

     今朝、こんなニュースがSNSで話題になっていた。
    ワクチン 来月以降 供給量減少へ 自治体から困惑の声|NHK 関西のニュース

    ファイザーワクチンの全国への供給量の推移は、当初は量が限られていましたが、先月から段階的に拡大、安定的な供給が続いていました。
    しかし、国は、今月4日、来月以降、大幅に減少すると発表。
    ファイザーとの契約に基づくもので、やむを得ないとしていますが、突然の減少に、打ち手の確保に努めてきた自治体からは困惑の声が上がっています。

     同時にこんなニュースも発表されているからややこしい(しかも同じNHKで)。
    東京都内 一般向けの接種に向け 来月からワクチン配分本格化へ | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース

    新型コロナウイルスの一般向けのワクチン接種に向けて、東京都内の区市町村には来月から本格的なワクチンの配分が始まります。

     ファイザーワクチンの供給量減少自体は確実みたいだが[1]新型コロナワクチンの供給の見通し|厚生労働省   【第8クール】 6/21の週・6/28の週 16,000 箱   【第9クール】 7/5の週・7/12の週  8,000 … Continue reading、そんなに急な変更発表がされるものだろうか、と思って、これまでのニュースを確認してみたところ、今年の5月28日にはこんなニュースがひっそりと公になっていた。

    ファイザーワクチン、7~9月で7千万回分調達の見通し [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
    ファイザーワクチン 9月までに1.7億回分供給 河野太郎氏 | 毎日新聞

    河野太郎行政改革担当相は28日夕、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが7月から9月に約7000万回供給される見通しを記者団に明かした。それ以前が1億回程度といい、9月までに計1億7000万回・8500万人分程度を供給する計算になる。

    河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年5月28日

    (問)第3四半期で7000万回、第2四半期までの累計でどれぐらい供給したのでしょうか。
    (答)だいたい第2四半期トータルで1億回です。
    (問)第3四半期まで1億7000万回ということでしょうか。
    (答)第3四半期なら1億7000万回です。

     
     「米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが7月から9月に約7000万回供給される見通し」
     「それ以前が1億回程度」
     という情報は5月時点で明らかにされていたわけだが、この情報から、7月以降のファイザーワクチン供給量が半減するぞ、ということを読み取れた人がどれだけいただろうか(わたしは無理)。

     ともあれ、総人口1億2712万人中、8500万人分がファイザー製で9月までに供給される見込みとのことで、並行してモデルナ製ワクチンの接種も進んでいることを考えると、日本はずいぶんゆとりをもってワクチンを確保しているのだなと改めて思った[2]モデルナ製ワクチンの輸入量とかはあまり公開されていないように思う。もう少しわかりやすく情報を出してもらいたい気もする。

     ところで、当初、ワクチンと言えばファイザー製がメインになるとなんとなく理解していたのだけど、なんとなく最近は、大規模接種会場や職域接種で使われているモデルナ製の存在感が増している。

     なんで当初はファイザー製がメインだと思っていたのかと振り返ると、やっぱり今年4月の菅首相の会見か。

     ワクチン、9月までに全員分めど ファイザー製追加供給―菅首相:時事ドットコム

     菅義偉首相は19日、新型コロナウイルスワクチンに関し、米製薬大手ファイザー社のブーラ最高経営責任者(CEO)と行った電話会談を踏まえ、「(国内の全対象者分が)9月までに供給されるめどが立った」と明言した。

    菅総理「9月までに全員分めど」 ファイザー製供給|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

     アメリカ訪問中にファイザー社のCEO(最高経営責任者)と電話で会談した菅総理大臣は、9月までに対象者全員にワクチンが供給されるめどが立ったと発表しました。

    菅首相「9月までに供給」 ファイザーワクチン全員分

    菅義偉首相は19日、米製薬大手ファイザー社首脳との電話会談で新型コロナウイルスワクチンの追加供給に実質合意したことを巡り、16歳以上の国民全員分に関し「9月までに供給されるめどが立った」と表明した。

    令和3年4月19日 ブーラ・ファイザー社CEOとの電話会談等についての会見 | 令和3年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

    米国にて、ファイザーのCEOと電話会談を行いました。そして、9月までに我が国の対象者に対して確実にワクチンを供給できるよう、追加供給を要請しました。CEOからは、協議を迅速に進めたい、そういう話がありました。9月までに供給される、そうしたことにめどが立ったと、このように考えています。

    「対象者」の定義について菅首相は明言していないが、「全員分」の言葉が躍った報道のせいもあって、少なくとも当時の接種対象年齢であった16歳以上の者については全員分ファイザー製ワクチンなのかな、と受け取っていた[3] … Continue reading

     モデルナ製もよく効くみたいなので、わたしとしてはどちらでもかまわないが、ちょっと気になったので、メモしておく。

    References
    1新型コロナワクチンの供給の見通し|厚生労働省
      【第8クール】 6/21の週・6/28の週 16,000 箱
      【第9クール】 7/5の週・7/12の週  8,000 箱 + 調整枠
      【第10クール】7/19の週・7/26の週   8,000 箱 + 調整枠
    2モデルナ製ワクチンの輸入量とかはあまり公開されていないように思う。もう少しわかりやすく情報を出してもらいたい気もする。
    3総人口1億2712万人中、8500万人分なので、あながち間違った理解でもないとは思う。モデルナ製の大規模接種・職域接種の進み具合次第でファイザー製が余るようであれば、新たに接種対象となった12歳以上16歳未満の子供たちにも対象を広げてほしい。