月別アーカイブ: 2022年11月

#TwitterExodus #RIPTwitter

いよいよ20日にはFIFAワールドカップカタール大会が始まり(日本時間だと今日の夜11時かな)、投稿数の増加が予想される。正社員が激減したと伝えられるTwitterが、あとどの程度もちこたえられるか不安視される中、相変わらずイーロン旋風が吹き荒れている。

トランプ元大統領のアカウントを復活させたいかどうかについて、マスク氏がアンケートをとり、「Yes」が過半数を占めたことを受けて、アカウント復活の方針を発表した。あれだけ差別とヘイトと暴力を煽った元大統領のアカウントの復活だ。
どんな企業がどれくらい広告停止の判断をすることになるか気になる。

会社の運営もサイト運用の技術的な問題もすべてどうにかクリアされるとして、生き延びたTwittersphereにそれでもいたいかという問題がある。
海外のニュースや議論の動向を知るには、今でもTwitterに頼らざるを得ない。Twitterだけでしかつながりのない友人も多い。まいったね。BlueSky早く来ないかな。

もう二度と友達を見失いたくないわたしたちのためのfediverse

 がほしいなあ。

 イーロン・マスク体制のTwitterでいろんなことが起きていて、今日は「Twitterサ終」がトレンドに上がる始末。
「Twitter終了」日米で突如トレンド入り、なぜ?

 さすがにいきなりサービス終了になるとは思えないが、クルーグマンもマストドンにアカウント作ったとか言い出したりして、全世界的にてんやわんや。

 マストドンだって、自分でインスタンス建てない限りは、誰かが運営しているインスタンスにアカウント作るしかないし、その運営者がイーロンより信頼に足るかどうかは(思想面はともかく経営的に)まったくの未知数なのだが。

 理想を言えば、ネットで何かを発信しつつ誰かとつながっていたい人が、プラットフォームの盛衰に左右されずに、そのアイデンティティに紐付いた発言ログとつながりの蓄積を保てるとよい。ひとりひとりが個別のインスタンスを維持管理しつつ、他人のインスタンスをフォローし、フォローされ続けることができる感じで。
 マストドンは自鯖管理の手間がかかりすぎるので、もう少し、たとえばせめてWordPressと同じくらいの気軽さでおひとりさまインスタンスを持てるといい。

 ……みたいに考えていくと、昔々のブログ/トラックバック文化って、わりと理想的なfediverseだったんじゃないかとすら思えてくる。

 みんな、自分のホームになるブログを作ってくれたらいいのに。

2022/11/08

11月から12月(とちょっとそれ以降)の仕事量がハンパなくなってきた。予想はしていたのでなんとかするけど、これは、これは。

アニメゴールデンカムイ、42話ももうだいぶギリギリだったのかなと胸が痛む。わたしが一番大好きな白石のシーンを最高の白石にしてくれた伊藤健太郎さんはじめ皆さんの祈りの片隅に。

音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

明治座初日見てきた(昨日)。

昭和歌謡版リチャード三世って何?? と思っていたけど、そうとしか言いようのない、でもそう聞いただけでは到底予想できなかった超重量級悲劇だった。

中川大志さんと対峙して殺されていく俳優さんたちの力がすべてとてつもなく強くて大きいのに(特に父親の池田成志さん)、それを全部受け止めて悲劇の炎に引き込んでいく大志さんのエネルギーのはかりしれなさ。

主人公の容貌からの連想もあるのか、ノートルダムの鐘の幻想も織り交ぜられていたように思うが、こちらはあくまで幻想で、メインのストーリーは一片の救いもない、純度100%の悲劇だった。誰も幸せにならないドン・ジョバンニっぽくもあるのかな。
ここまで徹底した悲劇を見ると、かえって気分がすっきりするのはなぜだろう。

2022/11/06

ニチアサのない日曜日。

ちょっとだけ仕事した。夕方から、明治座に『歌妖曲~中川大志之丞変化~』を見に行く。初日!

Twitter大騒ぎ

 イーロン・マスクがTwitterを買って以来、大騒ぎになっている。

イーロン・マスクがTwitter買ってからやったことまとめ
大手企業がツイッター広告から撤退、ヘイトスピーチも急増
イーロン・マスクのTwitterは、LGBTQにとって安心できない場所になりつつある
Twitter社員「時代のおしまい」 解雇開始、日本でも

 マスクは、彼にとっての理想の言論が繰り広げられる「公共の街の広場」(public town square)を作りたいみたいだが、差別的、暴力的な言論が野放しになる広場は果たして維持可能だろうか。


(「世界一の金持ちがこのソーシャルメディア街の広場を買い、企業が別の場所で金を使おうと決断することくらい、アメリカらしいことはあるだろうか?」)

 とはいえ、もうずっと以前から、Twitterは、わたしにとってさほど居心地のいい場所ではなかった。かつてのTwitter本社は、それでもトランプのアカウントを凍結することができたけど、Twitter Japanは、よりひどい差別主義・歴史修正主義・非科学的アカウントを野放しにしているどころか、ときに優遇さえしている[1]Twitter「聞いていた運用と違う」 日本青年会議所の問題リツイートに苦言、「メディアリテラシー」めぐり炎上。その傾向が全世界的に加速するかもしれないと思うと暗澹とする。

 Twitter以外の場所を探そう的ムーブメントは、過去にも何回か起こったと記憶しているが、それでも多くの人がTwitterに残ったことを考えると、今回もまた、いっときの騒ぎが過ぎれば、またなにごともなかったかのようにTwitterの日常が戻ってくるかもしれない。
 Mastodonがまたユーザを増やしているようだが、あれは、興味や関心を持てる人を探し、つながる機能が決定的に弱い。分散型SNSは、自分でインスタンス(サーバ)を立ててこそおもしろくなるのだが、Mastodonのインスタンスは維持管理のコストが高すぎる。Mastodonがいいなと思った人であれば、とうにDiscordなどを使っているだろう。MastodonがTwitterに代わる大きな勢力になるような気はあまりしない。
 たとえばTwitter創業者のジャック・ドーシーたちが作っている新しい分散型SNSのBluesky[2]Bluesky Social[3]Twitter創業者の立ち上げた分散型SNSプロトコル開発団体が新SNS「Bluesky」を発表のような新しいSNSが、どれくらいおもしろいものになってくれるか、そこに有力なインフルエンサーがどれくらい参画していくことになるのかに、今後、Twitterが生き残れるかどうかがかかっていきそうだ。

 日本に限って言えば、テレビ番組の実況や、ニュースなどをネタにした大喜利ができて、ふんわり楽しいコミュニケーションがとれればそれでよい、と思っている人も多そうだから、なおさらマスク体制のTwitterに逆風が吹く理由がない。
 Twitter Japanが差別主義・歴史修正主義・非科学的アカウントを許容し続けてきたことで、権威があって(フォロワーが多くて)声の大きい者であれば、たとえその主張がどれほど理不尽なものであっても、この「広場」の秩序を保つ善い存在と評価され、理不尽に対して反対の声を上げる人は、和を乱すめんどくさい存在として疎まれ、叩かれ、排斥されやすくなってもいる。疎み、叩き、排斥するのが、普通に顔を合わせれば気のいいお隣さんたちである、というのがポイントだ。
 太平洋戦争時の、今から思えば信じられないような全体主義の覇権も、こういった小さな仲間はずれの積み重ねが支えていた部分が大きかったのではないか。
 実際、以前、比較的親しかったアカウントの中にも、ずいぶんと過激な差別主義や権威主義の、仲間内では声の大きなアカウントに阿るようになってしまった人たちが何人かいる。
 そういった意味で、この「ソーシャルメディア街の広場」もまた、現実の社会と地続きなものではあるのだが、そこに四六時中居続けることは、わたしには耐えられない。

 だからこそ、わたし自身は、もうずっと前から、Twitterだけをネット上の居場所にするのはかなわないなと思っていて、ブログやDiscordなどの居場所を作ってきてはいるけれど、はたしてどれだけのTwitter上の友人たちが同じような選択をしてくれるだろうか。

今週は(も)忙しかった

In-personでしゃべる機会が多くて、いろいろ活性化された気分。

某大学院の留学生向けコースで、研究者のための知財入門的な講義を担当させてもらった。英語で90分しゃべらなきゃいけなかったけど、がんばって準備したおかげでなんとか完遂。
たくさん質問もしてもらえて嬉しかった。

2022/11/01

今回はいたって何もかも普通で、特に異常な生理的・精神的な波もなかった。やっぱストレスの影響を侮ってはならない。
適度なストレスが大事なのはそのとおりにしても、度合いだけじゃなくて、種類も大事なんだな。

2022/09/29