読んでる途中

『妾と愛人のフェミニズム 近・現代の一夫一婦の裏面史』

Twitterで流れてきて気になって読み始めた[1]ふじさわ📚編集者さんはTwitterを使っています: … Continue reading

“筆者がフェミニズムに接近した理由の一つに、「男性の視線のなかで女性が女性を価値づけること」の暴力性を感じる経験があったことを挙げる。それは、男性から差別(暴力)を受ける女性という男/女の非対称の関係性、<男から女>という直線的な暴力性ではなく、その差別や暴力にほかの女性が加担しているということ、男性の視線を内面化した女性が別の女性を価値づけることの暴力性というものである”

と冒頭ではっきりと述べられている「研究の動機」が、わたしにとって、ああ、そう、それ! と思えるものだったこともあって、おもしろく読んでいる。

まだぜんぜん最初の方だけど、今に至る、そしてあまねく浸透しているこの暴力的な差別の根底にあるのは、結局のところ、誰の子を誰の子より優遇するか、そのことをどう正当化するか、という思想なんじゃないか。男尊女卑は、その思想を支持するのに便利な理論かもしれないが、そこに「共犯者」としての女性がいなければ成り立たなかったはずだ、みたいなことを考えつつ。

References
1ふじさわ📚編集者さんはTwitterを使っています: 「美容院で「それ何読んでるんですか?」と聞かれて。「『妾と愛人のフェミニズム』。これによると、明治の成り上がりの男は、貧しかった昔のことを知ってる妻がそばにいると自分が弱くなった気がして、昔を知らない妾にハマるんです」と言ったら「ヤバい。鳥肌」と言って書影を撮ってた。通っちゃう… https://t.co/ubwlw9eJiN」 / Twitter https://twitter.com/FUJISAWA0417/status/1652277000999153664

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