中国ビザ申請してみた

 秋に中国出張を予定しているため、ビザ(商用ビザ/Mビザ)を申請した。
 同行者は申請代行業者に頼んだらしいのだが、民間の他人にパスポートを預けるのが不安なので、わたしは有明のビザ申請センターで自力でやってみた。その備忘録。

参考にしたサイト

中国査証_中華人民共和国駐日本国大使館(最新ビザ情報)
Chinese Visa Application Service Center(ビザ申請センターのサイト。ここでビザ申請表を入力する)
【徹底解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法(2024年9月) | 中国旅行ドットコム (ビザ申請表記入の参考)

申請センターに持って行ったもの

・ビザ申請表(ビザ申請センターのサイトで作成・送信したもののプリントアウトに自筆署名したもの)。
・有効なパスポート原本と写し
・前のパスポート原本(念のため持っていった。不要だったかもしれないが、最終手続の際に係官さんに「持っていますか」と聞かれて持っていると答えたら、写しと共に提出を要求された。写しは申請センターのコピー機で作成した)
・証明写真1枚(写真屋さんで中国ビザ用と伝えて撮ってもらい、データと紙焼きの両方を準備した)
・中国国内の取引先が発行した招聘状(出張先に準備してもらった)

ビザ申請表の作成と感想

 【徹底解説】中国ビザオンライン申請書の作成方法(2024年9月) | 中国旅行ドットコム が大変参考になった。このとおりにやって、書類は問題なく通りました。ありがとうございます。

 申請センターで書類を通すために何より重要なのが、ここでアップロードする写真らしい。申請センターで係官さんが別の人にそう解説しているのを聞いた。
 写真の規格がかなり厳重なので、写真屋さんで撮ってもらうのが楽で安全だと思う。
 オンラインで申請表を作成する際、写真データを編集することができる。適切な規格になるとチェックマークが出るのでわかりやすい。

 申請表には、詳細な個人情報の記入を要求される。自宅や勤務先などの住所をたくさん英語(または中国語)で書く必要があるが、英文住所のフォーマットは必ずしも統一されていなくても大丈夫だった。

 確認事項の中に、「銃器、爆発物、核兵器、生物学、化学に関する特別な技能を持っているか、または訓練を受けたことがあるか」というものがあり、少し迷った。生物学専攻で博士(理学)、独法での勤務経験があるので、その旨をいちおう正直に書いてみたが、実際は「No」でよかった。申請センターでの手続の際、係官さんの指示で手書きで修正した。

申請センターでの手続と感想

(1)事前書類チェック
 東京の申請センターの場所は、有明フロンティアビルB棟12階。激混みかつ午後3時に受付終了なので注意。

 わたしは午後1時30分頃に到着して、まず事前書類チェックの列(部屋に入って右側のカウンター)に並んだ。並んでいる間、カウンターでのやりとりに耳を澄ませていると、ちょくちょく書類の作り直しになっている人がいる。ビザの種類によっては戸籍謄本が必要で、その記載内容が問題になっているケースが多そうだった。戸籍謄本が不要なビザの場合は、おそらく写真の規格が問題になっている様子。備え付けの証明写真コーナーにはたくさん人が並んでいた。

 わたしの事前書類チェックをしてくれたのは、有能そうだなあと勝手に拝見していた係官さんだった。
「よろしくお願いします」
「ぱれあなさん。よろしくお願いします」
 出した書類を素早くチェックして、
「はい、あんまり問題ないですね」
「(あんまり? ちょっとはあるのかな)」
「ほんとにビザ申請初めてですか?」
「はい、初めてです」
「そう」
と、あっさり事前書類チェック通過。番号札と共に書類を返却された(午後1時49分)。

(2)最終手続待ち時間
 待合スペースには人がぎっしり。番号札は、おそらくビザの種類ごとに「G○○○○」「M○○○○」のように識別子が振られている。わたしの識別子「G」の待ち人数は、73人だった。

 いくつかあるモニターに、最終手続の順番が来た人の番号が表示される。適当に空いた椅子を見つけて、ひたすら待つ。Kindle持っていってよかった……。

 途中、事前書類チェックカウンターの方から大きな声が聞こえてきた。何ごとかと思ったら、書類が通らなかった人が抗議している模様。係官さん(わたしを担当してくれた人)がその人をなだめながら、待合スペース横のPCまで来て、書類作成をサポートし始めた。親切!
 そこで小耳に挟んだのが、「書類を通すために何より重要なのが写真なんですよ」という係官さんの言葉。「あとはだいたい、手書きで申請書を修正できるので」とのこと。
 センター備え付けのPCを使わなくても、スマホで修正してもよいらしい。というかスマホを使うことを係官さんは勧めていた。修正した申請書は、センターのメールアドレスに送付すれば、センターの方でプリントアウトしてくれるという知識も得た。

 勉強になるなあと思っているうちに、午後2時半頃になった。処理が溜まってきたのか、識別子「M」の人たちが数十人まとめて別室に呼び出された。
 午後3時過ぎから、「G」の呼び出しスピードも猛然と上がり、午後3時15分には待ち人数が15人に。これはもうすぐか……? とわくわくしていたら、待ち人数が5人になったあたりでピタリと呼び出しがなくなった。
 あれれーと思っていたところ、15時40分頃、今度はわたしを含む「G」の人たちが数十人まとめて別室に呼び出された。

(3)最終手続
 最終手続は10階の別室だった。係官さんがしっかり書類をチェックしていく。修正箇所がある場合に備えて、ボールペンを持っていくことをお勧めする。
 指紋採取はなかった。9月から免除になったらしい(中国、短期ビザ申請の指紋採取を2025年末まで免除(中国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ )。

 ここで、前のパスポートを持っているかどうか初めて聞かれた。持っていると答えたところ、原本と写しの提出を要求された。
 12階のコピー機で写しを作り、10階に戻って提出。ぶじ、ビザの受取証を渡された(午後4時)。

 12階の精算窓口で受取証を提示し、申請手数料を支払って、手続完了。問題なければ4営業日でビザが発給される。わーい、自分でできたぞ!

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