柳家さん喬一門会(かめありリリオホール)

やっぱり撮ってしまう。
大盛り上がりで、途中25分押しまでいったものの、最終的には15分押しまで短縮された。

大好きな小んぶさん改めさん花さんと、小太郎さん改め㐂三郎さんの真打昇進お披露目も兼ねつつの一門会。
とにかく仲良しのご一門らしい、温かくて大爆笑連続のいい会だった。

開口一番小きちさんは「道灌」の前半。めちゃくちゃいい声。元気がよくて楽しかった。
やなぎさんは「締め込み」。なんだけど、枕からもうずっと大爆笑で、客席の人気をいきなり全部もってった感がある。クアアイナ東京スカイツリー店、ちょっと行ってみたくなってきた。
あったまりすぎて若干やりにくそうだった小平太さんは、安心安定の「壺算」。とても好きな話を小平太さんで聞けてよかった。
個人的お待ちかねのさん花さんは「安兵衛狐」。人物(人外も含め)と情景がいきいきと目に浮かぶことといったらピカイチで、ただひたすら楽しかった。5列目上手寄りというすさまじい良席だったので、頻繁に目線をいただけて幸せだった。
お仲入り前はさん喬師匠で「寝床」。こんなにめんどくさくてかわいらしくて愛おしい旦那もちょっとない。

ところで、4時開始8時終了予定で仲入り15分て、だいぶスパルタだと思うんですよね。

さてさて第二部は、ご一門揃っての口上。兄弟子の皆さんからの心温まる、ときどきヒヤッとしたり爆笑したりもある口上でほっこりしたところで、なんと師匠からのサプライズ大喜利が始まった。
どこからどこまでがサプライズなのかはわからないけど(だってどう考えても第二部の予定時間がおかしい)、さすがに息の合ったご一門で、盛り上がること、盛り上がること。
ちなみにお題は、「謎かけ:新真打とかけまして」「一門に◯◯な新弟子が入ってきたら、どういう高座名をつけるか」の2題。
最後に、前座の左ん坊さんが「一門に、本日のお客様が入門されました。(嬉しいですね。どんなお名前をつけますか) 柳家だいせい喬(大盛況)」と綺麗に締め、満座の大拍手を見事にさらっていった。

換気休憩をちょっと挟んで、㐂三郎さんは「くしゃみ講釈」。もちろん大爆笑なのだけど、講釈部分もしっかり聞かせてくれるのはさすがの実力。
マジックのダーク広和さん、めちゃくちゃ近くで見てたのにさっっっぱりわからない。シカゴの四つ玉以外は(子供のころ、すごく練習して結局できるようにならなかったやつ)。
大トリは喬太郎さん。ここまでずっと古典だったので、古典かな、それともやはり、と思っていたら、来たのは「カマ手本忠臣蔵」。センシティブな題材だけど、もう100年、200年したらもっと自由に……というL・O・V・E・愛の芯が貫かれているので、安心して聞けた。

年の瀬(年の瀬!)のひととき、温かい笑いをたくさんもらって、たくさん笑いました。ありがとうございました。

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