長年の友人であるところの山谷典子作の舞台。
ちょっとだけ、シナリオ協力というか科学監修というか、そんなようなことをさせてもらいました。
沖縄の自主夜間中学「レナード」を舞台に、夜間中等部に通うおじいやおばあたち、昼間部のフリースクールに通う少年少女たち、そして彼らと共に暮らし、学び、成長していく教師たちの群像劇を、笑いとドキドキと涙と共に描く舞台。
実在する珊瑚舎スコーレがモデルです。
このひたすら苦しく光の見えない世界で、人はなぜ生きようとするのか、なぜ生きながら学ぶことを求めるのか。誰と共にそうしたいと願うのか、この世界をどうしていきたいと思うのか。
あまりに今の世界が残酷でつらくて、もう自分の目の前で世界を閉じてしまおうと何度思ったかしれないけれど、それよりもっと残酷でつらいことと向き合ってきたのにそうしていない人たちがいる。年齢や境遇にかかわらず。
ずっと小さな部屋の中に閉じこもって、頭ばかり肥大していた私の頭をつかんで、光の差す窓へと向け替えてくれるような、そんな舞台でした。
ありがとうございました。