• 三連休の終わり

     昨日の話。

     昨日は一日『ミチクサ先生』(伊集院静)を読んでのんびり。

     最近はわりと一般的になってきたかもしれない、明るくユーモラスな漱石像に基づく伝記的小説。だからこそ、晩年の壮絶な闘病生活がより痛ましく、つらく胸に迫ってくるのだが。
     ノボさん(正岡子規)や鏡子さんなど、漱石を取り巻く人たちへのまなざしも温かく、気持ちよく読めた。
     タイトルの「ミチクサ」は、もちろん『道草』でもあるし、この作品における漱石の生き方にも由来する。

    あの築山のてっぺんに登るのに、真っ直ぐ頂上を目指す者もいれば、裏の方から這い上がる者もいるだろうし、まったく違った径から登る者もいる。径の間違いで滑り落ちる者もいるだろうが、落ちることはたいしたことではない。

     昨日の夜は、映画『アメリ』を見た。子供ももう15歳なので一緒に。

  • 『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』


     読んだ。
     
     新型コロナウイルスとの戦い方を一変させたmRNAワクチンのうちのひとつ、BNT162b2を開発したビオンテック社の物語。
     一般にファイザーワクチンと呼ばれるが、ワクチン名に「BNT」と入っているとおり、開発を主導したのはドイツのバイオベンチャー、ビオンテック(BioNTech)社だ。本書は、ビオンテックを創業したウール・シャヒンとエズレム・テュレジ夫妻を中心に、この画期的なワクチンの開発をめぐるドラマを、生き生きと、時に若干引いてしまうほど高揚気味のテンションで描いている。

     「このワクチンを構成する最も重要な要素は、RNAではない。ウール・シャヒンとエズレム・テュレジという二人の人間なのだ。」(エピローグより)

     ……いや、そこはさすがにRNAなのでは、と思ってしまうが。

     それでも、ワクチン開発チームを組織してからワクチン候補を人体に投与する試験まで、わずか88日という目にもとまらぬ速さ(ライトスピード)で開発を進めたウールとエズレム、そしてビオンテックメンバーの熱意と能力とチームワークの見事さにはワクワクする。mRNAワクチンの仕組みも、読んでいればすんなり理解できるように書かれているので、特に生物学に詳しくない人でもストレスなく、エキサイティングな科学読み物としても読めるはず。

     ワクチンの安全性と効果が証明された後、各国で承認を得、販売するまでの各国規制当局や政府とのやりとりも詳細に紹介されていて、2020年終わりから2021年初めにかけてのワクチン争奪戦で何が起こっていたのか、その一端がうかがえる。
     アメリカ大統領選挙前後、有効性データの発表時期が変更されたことについて、FDAの政治的意図があったかどうかは曖昧にぼかされていて、ちょっとおもしろかった。いずれにせよ「きわめて重要な決断だった」のは間違いない。

     また、ワクチン確保に関するEU、EU各国、そしてイギリスのスタンスの違いも興味深いものだった。
     どうもEUは、ビオンテックが米国企業のファイザーと手を組んでいたが故に、ビオンテックに塩対応だったらしいのだが、ビオンテックCEOのウールは、EUに対してそれほど批判的ではなかったというところに優れた人格が読み取れる。それだけでなく、ウールとエズレム夫妻が常に冷静に、真摯で謙虚な心の在り方を貫いている姿には胸を打たれるものがあった。著者が、このワクチンは夫妻あってこそと主張するのも理解できる。
     そうすると、ファイザー/ビオンテックと双璧をなすmRNAワクチンの開発に成功したモデルナ社には、どんな開発ストーリーがあったのか。比較してみたくなる。

     もう少し研究寄りの興味からいうと、ビオンテック副社長のカタリン・カリコの話をもう少し読みたい気もしたが、彼女については別の本があるので、こちらをこれから読む予定。

     オミクロン株が全世界で猛威を奮っていて、先進国では3回目、4回目のブースター接種が進められようとしている一方、途上国では1回目、2回目すら進んでいないところも多い。
     ヒトでこれだけ感染が広がっていれば、当然、動物にも感染が広がってしまう[1]シカで陽性率36% ヒトからコロナ拡大 昨冬にオハイオ州大調査:朝日新聞デジタル。野生動物の中で変異が進んで、感染性や毒性が上がったものが再びヒトに感染する可能性もあるし、ヒトの中で変異が進む可能性もある[2]Omicron’s ‘wacko’ combination of mutations has scientists split over whether it developed in humans or animals。とにかく、ウイルスは増殖するチャンスがある限り変異と進化を続けるのだ。
     変異はランダムに起きるから、すべての変異株が危険なわけではない。[3] … Continue reading
     ただ、進化の結果、新型コロナウイルスが確実に弱毒化する保証はどこにもないし、問題のある変異株が出てくるたびに、新しいワクチンを開発し、それを全世界の人に打つことが、果たしてどれくらい現実的なのか。世界的なワクチンの不平等を解決しつつ、もう少し抜本的にこのウイルスに打ち勝つ方法を模索しないといけない時期に来ているようにも思う。
     

    References
    1シカで陽性率36% ヒトからコロナ拡大 昨冬にオハイオ州大調査:朝日新聞デジタル
    2Omicron’s ‘wacko’ combination of mutations has scientists split over whether it developed in humans or animals
    3変異株が生まれるたびに過剰に恐れることに関しては、メディアの報道によって必要以上に危険性を煽られている変異株について、「scariant」という造語が生まれているくらい、問題になっている。
  • 2021/01/08

    ふたたびの三連休の始まり。今回は終わりの始まり感がなく、純粋に始まりを寿ぎたい。
    正月明けの三連休こそ真の休暇なのでは。

    なんかもう底抜けにバカなラブコメが見たくてネトフリとhuluを探したけど、ピンとくるものがいまいちすぐに見つからなかったので、とりいそぎ久しぶりにマンマ・ミーアを見てとても楽しかった。でも、ドナがソフィーを送り出すシーン(Slipping Through My Fingers)はどうしたって泣いてしまう。

    冷凍庫にあったきびなごを流水解凍して洗って拭いて、ざっと塩胡椒してカレー粉と小麦粉まぶして揚げたやつをつまみに。

  • 七草

    邪道と言われようが食べたいものは食べたいので、昨夜からとってた干し貝柱出汁で中華粥。

    昨日積もった雪で外が真っ白だ。

  • 東京641人

    東京も他府県も一気に増えてきた。

    直近の東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料によると、オミクロン株と疑われるケースが増えていて、12/28〜1/3では44.6%に上っている[1](第73回)東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和4年1月6日)。感染拡大スピードの増加は、オミクロン株によるものだろう。

    ワクチン2回接種率がそこそこ高く、マスクを真面目に装着している人が多い日本でも、これだけ感染が広がってしまうのか。

    三が日は一歩を家を出ず、年明けからは舞台のチケットも取らないようにしていたのは大正解だったけど、またしてもの感染拡大にはうんざりしてしまう。

  • ずんずん積もる

  • けっこう降ってきた

    テレビのニュースでは、23区でも積雪のおそれとか。ちょっとわくわくする。

    今日のお昼は、
    ・ほっけの焼いたの
    ・ソーセージとエリンギ入りオムレツ
    ・キャベツとベーコンの味噌汁

    今日の夜はあったかいおそばにする予定。

    昨日のお昼は
    ・サイコロステーキ
    ・れんこんとベーコンの黒こしょうチーズ焼き
    ・大根と油揚げの味噌汁

    昨日の夜はピザ!

    リングフィット、特に報告してないけどぼちぼちやってます。
    14日おやすみ
    15日7分18秒
    16日おやすみ
    17日おやすみ
    18日12分14秒
    19日おやすみ
    20日9分3秒
    21日14分44秒
    22日13分6秒
    23日11分14秒
    24日おやすみ
    25日おやすみ
    26日12分18秒
    27日おやすみ
    28日20分47秒
    29日おやすみ
    30日10分56秒
    31日おやすみ
    1日13分1秒
    2日おやすみ
    3日おやすみ
    4日7分41秒
    5日おやすみ

  • 小雪

    が散らつき始めた。

    雨だとほんの小雨でも傘を差したくなるのに、雪だと傘なんて全然いらないね! ってなる。

  • 仕事始め

    出勤。通勤電車は空いていた。
    職場は出勤している人も多く、活気があって嬉しい。

    去年の終わりごろからすごい勢いでOAが来てるけど、新年初日からまた送付されてきた。
    御庁もっとゆっくり仕事してくださってもいいんですぜ。

  • 東京103人

    ちなみに先週は35人。
    沖縄以外はまだオミクロンではなくデルタが多いはず。それでこの増え方だと、オミクロンがもうちょっと増えたら一気に感染拡大してしまうのでは。
    発熱相談センターの相談件数が、暮れの29日から跳ね上がってるとこ見ると(28日までは多くて800人程度。29日からは1300人超え)、それなりに症状も伴ってしまっている様子で心配。

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