台風やら熱帯低気圧やらの影響で、午前中は大雨、それが上がったと思ったら強風、という忙しい1日。
これ読み終わった。
京都大学学術出版会:武器を持たないチョウの戦い方
チョウは相手に対する積極的な攻撃手段も持たないのに、なぜオス同士の「縄張り争い」が成立するのか、というシンプルな疑問に対する驚くべき答え。
実は、チョウには、異性や天敵という認識はあっても、同性のライバルという認識はないのだという。もっと正確には、同種に対しては、配偶者的要素が強いか弱いかというグラデーションでのみ相手を認識しているらしい。
本格的に読み始める前にあれこれツッコんでやろうと意気込んでいたのだが(無礼)、ページをめくる度に、そのほとんどがわたしの知識不足か思い込みによるものだったとわかっていくのも痛快だった。論文査読者との実際のやりとりも見てみたい。
読み終わると、身近なチョウの行動を観察しに出かけたくなることまちがいなし。
しかし、先日も書いたけど、虫屋さんにはどうしてこう名文家が多いのか。北杜夫とか好きな人は絶対好きだと思う。
昨日は東京オリンピックの閉会式だった。ジェンヌさんの登場シーンは国歌斉唱の一瞬だけだったが、とても美しくてため息。それ以外は、なんだかちまちまバラバラと統一感のないセレモニーだった。
その後、Eテレのクラシック音楽館で放送されていた、ウィーンフィルとベルリンフィルの野外コンサート、特にシェーンブルンでのウィーンフィルのコンサートがとてもよかった。
パガニーニの主題による狂詩曲(ピアノはレヴィット)は、風呂に行きかけていた子供がその場に立ち尽くして最後まで身じろぎもせずに聴いていたくらい。
新型コロナウイルスの感染拡大はまったく収まる気配を見せず。東京での1日あたり新規陽性確認数(7日間移動平均)は4千人を超えている。陽性率も22.3%(8月6日)で下がらない。
保健所がもういっぱいいっぱいで、濃厚接触者の追跡も検査もまったく追いついていないのだろう。
こういう状況では検査より隔離に重点をおくべきなのだろうが、ただ濃厚接触者指定されたというだけで、おとなしく自宅待機ができる人がどれだけいるだろうか。
かなり厳しい接触削減政策を取らないと、大変なことになりそう(現場の医療関係者の皆さんの悲鳴を聞く限り、もうなっていそうだが)。
今日の昼は資さんうどん(お取り寄せしといたもの)。
今日の夜はたこパ。