他人に簡単にいい思いをさせてはいけない、他人を無条件に喜ばせてはいけない、という感覚が、無意識レベルにまで染みついている人たちのことを考えている。
相手が望んでいることをわかっていながら、そしてそれを叶える力が自分にあることもわかっていながら、簡単にはその望みを叶えてはやらないよ、というふるまいが、特に考えずとも反射的に出る人たちのことだ。タダ乗り絶対許さないマン・見返り絶対要求するマンと言ってもいい。
地域や職場といった「外」のコミュニティにも、夫婦間・親子間といった「内」のコミュニティにも、こういう人たちは必ずいる。個別の「内」のコミュニティでは、いない場合もあるかもしれない。
そういう人たちがどうしてそうなったかについては、さまざまな事情があろう。子供のころ、甘えるな、何かをしてもらったら必ず何かを返せ、と常に要求されて育ったのかもしれず、あるいは、大人になってからの経験が影響したのかもしれない。
そうなってしまった人が、無意識レベルから自分を変えるのは難しいだろう。
でも、気軽に他人に手を貸せない人が多ければ、気軽に他人に頼れない人も増える。これは不幸で悲しいことだ。最近つくづくそう思う。
私は優しく生きようと思う。
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