時局講演会

 というものに生まれて初めて行ってみた。
 つながりといえるほどでもないけどちょっとだけお話ししたことのある議員さんからご案内をいただいて、コアなサポーターの方が多そうだったらちょっとコワいな、と思いつつ、おそるおそる。

 受付で名前を伝えたらその代議士の秘書さんで、「あっ、(ぱれあな)さんですね、(○○代議士から)聞いてます」というような反応をいただいて、わたわた挙動不審になってしまった。さすが政治家の先生とその秘書さんたちは、対人スキルが鬼高い。自分で応用できるかどうかは別としてべんきょうになる……。

 コロナ禍という情勢もあって、ほとんど広報といえるほどの広報はしていなかったとのことだけど、約150名の会場は満席。女性は4割弱くらいだっただろうか(私の席より前の55席中20人くらいが女性に見えた)。
 知り合いばかりで固まっているという様子もなく、しれっとすみっこに紛れ込むことができたのはありがたかった。

 2009年ほどではないにせよ、今度の衆院選が、野党各党にとって極めて重要な選挙になることは間違いない。野党共通政策を打ち出したりして、かなり力が入っていることはわかる。
 二大政党制でもなく、しかも今は小選挙区制で、圧倒的な巨人大鵬卵焼き・親方日の丸的な情勢の中、積極的に与党を支持できない市民であるところのわたしは、何をどうしたらいいのだろう、ということをずっと考えている。
 実際、今日の講演会で聞いた話もすべて支持できるものばかりではなかったし、疑問の残るところもあったのだけど、そういったもののひとつひとつをすべて拒絶していては、誰とも手を組むことができなくなる。
 今日の講演会の一つのキーワードに「価値観」があったと思うが、価値観が異なる人たちをいかに包摂して、というより、いかに手を組んで、皆が幸せになれるような世界、弱い人たちが取り残されないような世界をつくっていけるかが重要なのだとわたしは思う。

 そういった目標を共有できそうなのは誰なのか、しっかり見極めて応援していきたい。
 そのためには、ちょっと気に食わないことがあった人をすぐ敵とみなして袂を分つようなやり方からは、いいかげん卒業しないといけないのだろうなと思う。

 初めて生で見た枝野さんはさすがの声量だったけど、ややお疲れだったろうか。
 むしろ周囲の人たちがどんどん育っていっているのかもしれない、とちょっと思った。

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