大阪感染者急増

 昨日、過去最多719人の新規陽性者が確認された大阪[1]大阪 過去最多719人感染 「医療崩壊の可能性も」吉村知事 | 新型コロナ 国内感染者数 | NHKニュースで、今日は800人を超える見込みらしい。
 重症病床も逼迫しているようで、通常の医療への影響も必至だろう。心配だ。

 宮城県もまだまだ状況が落ち着くにはほどとおく[2]【速報】宮城県内で新たに103人の新型コロナ感染を確認  入院患者最多205人(仙台放送) – Yahoo!ニュース、沖縄県の感染拡大も急速[3]沖縄でコロナ感染者1万人超え 千人ごとの増加は過去最速タイ 死亡者の割合1.3% | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 前回の波(いわゆる第三波)の始まりもそうだったが、大きな都市の感染者数を十分下げきらず、潜在的なウイルス量をリザーブしたままで行動制限緩和のメッセージが発せられると、医療体制や社会的な支え(福祉や共助の網)が比較的弱い地域で感染が一気に増加する。そして大きな都市で感染が爆発する。
 この繰り返しは、確実に人と社会を疲弊させると思うので、やはり国全体で感染を徹底的に減らすべきではないだろうか。でないと、ワクチン接種が進むペース次第では第五波以降の感染拡大も十分ありうる。

 大きなハンマーで一気に叩くか、小さなハンマーでちょっと叩いては緩めるのを繰り返すか。このあたりは専門家の先生方も意見がわかれるところのようだ。
緊急事態宣言、緩すぎるか? 「人は感染対策だけでは幸せになれない。生活にも目配りを」
 たとえば西浦先生は大きなハンマーが必要という考えで、岡部先生は日常生活をある程度維持しながらの対策がよいという考えのように見える。
 現状、政策は岡部先生寄りの考えに基づいて進んでいる印象がある。一見、わりと自由な生活を維持しつつ、ある程度の対策ができているようなので、一市民としての私もそれなりに納得はしてきた。しかし、日本の感染者数や死者数はアジアの中では多い方だし、特に第三波では死者数が急増した[4]第3波の国内死者7400人 急増 – Yahoo!ニュース。この自由な生活(誰かにとってそのように見えるもの)は誰の、そしてどれだけの犠牲の上に成り立っているのかを知りたいと思う。

 将来的に日本の医療体制(特に医療に携わる人たち)や経済、最終的な死者数(感染以外の間接的な影響によるものも含む)への影響がより大きそうなのは大きなハンマーか、小さなハンマーか。「選択の問題です。どちらがベストな選択かは予知できない」(先の記事の岡部先生の言葉)と言っていられる段階は、残念ながらもう過ぎているのではないかと思うのだが、経済も含めた専門家の先生方の英知を結集して、なんとかシミュレーションできないものだろうか。

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