ぱらぱら雨が降ったりやんだりの月曜日。東京は今日から梅雨入りとのこと。
午前は出勤してこまごました仕事や相談事を一気に片づけた。
午後は休暇!
で、美容院に。
ありがたいことに今のところ白髪がないので、縮毛矯正とカットとトリートメントのセットでいつもお願いしている。
まだインナーカラーが流行っているようなので、ちょっと入れたいナーとも思いつつ、さほど外に出るわけでもないし、と今回は見送り。
今月の将棋世界をじっくり読んだ(タブレットでいろんな雑誌が読めるシステムの美容院なので)。
ジャンプと文藝春秋7月号を買って帰宅。
今月の文藝春秋には、先日発見された田辺聖子さんの日記「十八歳の日の記録」が掲載されている。一気に読んだ。
触れば手が切れそうに硬く研ぎ澄まされた軍国少女時代の文体は、敗戦後の価値観の激動とお父様の介護に明け暮れる生活の中、生々しい内省の度合いを増してゆき、お父様が亡くなった後、さらに厳しくなった生活と学問を両立しながら、ふしぎと伸び伸びとした少女らしいユーモアと柔らかさを含み始める。万葉旅行の風景描写のみずみずしいことといったら。
おせいさん先生の小説やエッセイで、この時代のことはたくさん読んできたつもりだったけど、こうして聞く生の声の迫力はすさまじい。そして愛おしい。
完全版が単行本化されるとのこと。楽しみ。
誰に書けと言われなくても、自分以外の誰にも読まれなくても、ましてや売れようが売れまいが、書き続けずにはいられない類の人間がいる。書かずにはいられない同志なのだと、わたしが少女だった頃から憧れてきた方が田辺聖子さんだった。