涼しいのは明日くらいまでみたい。
昨日、アフガニスタンの首都カブールをタリバーンが掌握するという大変な事態となった。アトウッド『侍女の物語』を思い起こさずにはいられない。カブール空港を離陸する飛行機に人々が押し寄せてしがみつき、落下して死亡する人を映した映像が衝撃的だった。
翻って国内では、新型コロナウイルス感染拡大が収まる様子も見せず、それにもかかわらずパラリンピックの観客を入れるか入れないか、学校連携観戦をどうするか、といった話題が注目を集めている[1]東京パラ、首都圏は一般観客入れず 学校連携観戦は実施:東京新聞 TOKYO Web。もはや正確な感染拡大状況が捉えられてすらいない状況で、あまりに楽観的に過ぎるのではないか。
東京の検査陽性率は8月15日時点で24.4%。仮に自費検査分を入れてざっくり分母だけを2倍にしても[2]急上昇する陽性率、なぜ?東京22%、川崎は異様な高さ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル 12%を超えていて、感染はどう見ても拡大している。検査能力が飽和している状況で実効再生産率を見ても安心することはできないし、何より現場の医療者の皆さんの声を聞けば、今がどれほど危機的状況なのかは明らかだ。
東京は、お盆休みで人が減った影響で、いっとき感染拡大の勢いが弱まるかもしれない。でも、休み明けに人が戻ってきたら、地方と東京で一気にまた感染が増えるだろう(捉え切れるなら)。
10代以下の感染がすさまじく増えている状況で、9月の新学期をどう迎えるのか。目をそらさずに議論すべきときなのではないか。個人的には、9月以降の授業はすべてオンライン化を検討すべきだと考えている。もちろん、大人にも十分な補償とともに、さらに厳しい行動制限を課す前提で。
ワクチンの効果は当初期待されていたより限定的かもしれないとは示唆されているものの、それでもワクチンが強力な武器であることには違いない。とにかく速やかにワクチン接種を進めることが望ましいが、倫理面で見過ごせないこともある。職域接種の枠をファンクラブ会員に広げる[3]ファンクラブ会員も接種可能 プロ野球・ソフトバンク:時事ドットコムみたいなやり方は、命を守る手段を営業宣伝ツールに利用しているようで、正直言って反感をおぼえる。当初、医療従事者枠のワクチンについてもそれなりに流用があったようだし[4]ワクチンあれこれ – Going Pollyanna、接種迅速化のお題目のもとに、どのような倫理的課題が見過ごされてきたのかは、後々十分に検討しなければならないだろう。
今日の昼はKit Oisixの塩生姜焼きと根菜の煮物。
今日の夜は、キャベツと豚肉と油揚げとしめじの酒蒸し。